北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2167】Richard Maniere Bourgogne Rouge 2018

 
ブルゴーニュ ルージュ 2018 リシャール マニエール
 
このワインは、ウメムラさんブルゴーニュ赤セットに入っていた、リシャール・マニエールという作り手さんの平格ブルゴーニュ赤。今後もっと上位のワインを買うかもしれない占いの意味でも、2018というヴィンテージについて予測するうえでも気になるカードだ。どんなワインだろうか。
 
まず見た目。さすがに若すぎるのか、ピノ・ノワールにしては青紫色がかった色と感じる。いや、光の角度によってはあんこみたいにみえることもある。いやいや……目をこすって見直せば、まあ色の濃いタイプのピノ・ノワールといった雰囲気だ。あんこにみえたのはなんだったのだろう? 香りは、猛烈な果実フレーバーが懇々と沸いてきてグラスのまわりも香りで満たしてくれる。最近あまり飲んでないけど、ボーヌ一級とかこんなイメージだった気がする。よく香りを確かめると、化粧箱系の華やかな香りが少々、それと腐った切り株みたいな(赤ワインとしては)好ましい、オーガニックな香りがこみあげてくる。
 
口に運ぶと、口に飛び込んできた瞬間に最高に腐った切り株みたいな、それか苔のいっぱい生えた岩みたいな、非常にかぐわしいやつがグワーっと来た! そして適度な酸味と出しゃばりすぎないタンニン。なかなか旨いじゃないか。香り吟醸であると同時に味吟醸でもある。飲み進めるにつれて、香りはますます森の奥のような香りをしっとりと香らせて、果実味はジャムのような濃さを誇るようになってきた。すごいじゃないか。

このワイン、単品での楽天価格が4000円を上回っているとあるけれど、確かに3000円でここまでの品はなかなか無いかもしれない。平格ブルゴーニュ赤なのに、これは平格ブルゴーニュ赤っぽくない。しいて難癖をつけるなら、これは少しカリフォルニアっぽいワインかもしれない。ブレッド&バターのピノ・ノワールに近いノリがある。
 
※二日目。初日ほど果実味と森の香りが強くなくなったかわりに、ちょっと米櫃みたいな香りが漂うようになって、これはこれで面白い。やっぱり平格ブルゴーニュ赤としてはよくできていると思う。村名格ぐらいをイメージせずにいられない。