北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2177】Cono Sur Bicicleta Pinot Noir Rose 2019

 
コノ・スル ビシクレタ ピノ・ノワール ロゼ 現行
  
チリ大手コノ・スルのワインは安くて手堅いのでよく飲んでいるけど、なんと、ロゼは一度も飲んだことがない(ロゼスパークリングなら一度だけある)。で、ここに一番安いビシクレタのロゼがある。いったいコノ・スルはどんなロゼを出してくるんだろうか。
 
まず見た目。とてもきれいなロゼ色だ!ピンク色の、わずかにオレンジがかった薄い色合いがなんとも良い。香りは、意外なほどピノ・ノワールを反映している。アセロラみたいな果実の香りに金柑。でも、このロゼからはほんのりカフェオレの香りがして、これがチリ産ピノ・ノワールの刻印めいている。イタリアのロゼにこういうのはあまりなさそうだ。
 
口に運ぶと、やっぱりコーヒーが効いている!ロゼらしい金柑っぽさもあるのだけど、それを上回るコーヒーっぽい風味とコク。旧世界のたいていのピノ・ノワールと比較してもコクがあって、ロゼなのにテナーが利いていると感じる。まさかロゼでもチリ産ピノ・ノワールらしさをここまで全面に打ち出してくるとはちょっと驚いた。これ、飲んだ時に選んだグラスが諸事情でブルゴーニュグラスだったせいもあるのかな? コクのあるロゼをお望みなら、これは安くて手堅い選択肢だと思う。