北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

ワインセラーが壊れた!

 
昨日の夜、ワインセラーから「キーン」「ビーン」という音が聞こえると嫁さんから話があって、行ってみると「キーン」「ビーン」と確かに聞こえていた。この音がちょっと面白くて、特定の方向ですごく聞こえるけど、他の方向ではあまり聞こえない。音の分布からして、音がコーン状に広がっているのがよくわかり、指向性の高い音の出方をしているのがみてとれた。
 
とてもじゃないけど、こんな変な音のするセラーにワインを置いておけない。大急ぎでなかのワインを避難させて翌朝を迎えたら、セラーはこと切れていました。使った年数は11年ほど。まあだいたい頑張ってくれたんじゃないでしょうか。
 
壊れたセラーは我が家にやってきた最初期のセラーで、中国製の6本しか入らないやつで、名前は確かデバイスタイル
 


 
2021年現在、デバイスタイルで検索してもこういうワインセラー然としたデザインのものしか引っかからない。でも2010年時点ではもっとスタイリッシュな黒い箱の6本入りが売られていた。小さくて軽く、どこにでも据え置けて、同じデザインのセラー同士で重ね置きができたので重宝したけれど、現在デバイスタイルの商標がついたセラーはそうもいかない。でもってこの価格帯のセラーの耐用年数とか考えた時、10年も使えばそろそろ危ない感じがするので、使い切りを前提に、この箱にはイタリアワインやちょっと良いボジョレーなんかを詰め込んでいた。
 
で、ワインを避難させる時間があったのは良かったんだけど、この7月の頭にワインが路頭に迷うのは結構困る。しかもつい最近、3000円台のワインがいっぱい入ったワインセットを注文してしまったばかりだったので、居場所のあいまいな中堅ワインが10本以上転がっている異常事態が発生してしまった。これらのワインを越冬ならぬ越夏させるのはきっと無理。へへへ、飲んでしまうしかない。
 
おかしいな、セラーが壊れて悲しいはずなのにオラワクワクしてきたぞ。そんなわけで当分の間、この『北極の葡萄園』は登場するワインの平均価格帯が上昇します。今後ともどうぞよろしくお願いします。