北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2202】Benjamin Leroux Bourgogne Rouge 2017

 
バンジャマン・ルルー ブルゴーニュ ルージュ 2017
 
このワインは、ウェブサイトによれば「格落ちさせたサントネイとサントネイの一級ラ・コムを50%、同じく格落ちさせたサヴィニー・レ・ボーヌを15%、残りはポマール・コミューンからのピノ・ノワールを35%」配合して作られているんだという。これだけ聞くと、なんだかすごく良いブレンドワインに聞こえるけれども果たしてどうなのか。ちなみに、このバンジャマン・ルルーという作り手の赤ワインにはご縁があって、以前、レストランでブラニー一級と対峙したことがある。あれは森の香りが豊かに香る、滋養たっぷりの赤ワインだった。あれとはどう差異化してくるだろう。
 
まず抜栓。おや、スクリューキャップとは珍しい。手軽なのでこれは歓迎。グラスに注いでみると、朱色がかった、かなり鮮やかな色をしている。香りを確かめると、ちょっと冷え気味なのに、少し革製品っぽさを伴ったサクランボフレーバーが全開。森の腐った切り株みたいな香りまでついてくる。高級路線っぽくはないけど、十分にうまそうでブルゴーニュっぽさもある。
 
口に運んでみると、軽い口当たりで軽量級ワイン然としている。赤色果実系のチャーミングな甘みを経験した後、かなりしっかりとしたタンニンとほんのり苦みが甘みに付き添ってくる。甘みがイチゴミルク系と感じられる瞬間もある。二口目からは、口当たりだけでなく、なんだか香りにもタンニンが染み入っているような気配があり、それもそれで魅力的。なかなかやるじゃないか。
 
※二日目も、チャーミングな甘さとしっかりとしたタンニンは健在。充分に楽しめる。