北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2223】Domaine Bernard Millot Meursault 1er Cru Les Gouttes d'Or 2017

 
ベルナール・ミヨ ムルソー グットドール 2017
 
このワインは、2021年の7月に買った、無名の作り手による格安のムルソー一級、グットドール。それがあまりに良かったのでリピート購入をしたもの。ヴィンテージは同じ2017年。すごく楽しみだ。
 
まだまだワインが冷えた状態で抜栓。今回はコルクになんらトラブルもなく、おかしな香りはしない。見た目はムルソーというよりピュリニーモンラッシェ一系ではないかと思うような、薄い白ワイン色、やや黄色がかっているかどうか。香りは……いいぞ、冷えているのもかかわらず、バターとクッキーの香りがバッチリやってくる。卵黄をイメージさせるような香りだ。
 
少し口に含んでみると、あまーい蜂蜜クッキーのような風味がぶわーーっと広がって幸せ。酸味はそこそこ、でもって大理石風の風味がしっかりと来る。今回は果実味のうちにヤルデンのシャルドネのような、やや南のほうのコンポートのような強い甘さを感じる瞬間がある。ムルソーらしさに加えて、南国っぽさが幾らか感じられるのはボトル差か。なにより、蜂蜜クッキーがすさまじい濃度と集中力で迫ってくる感が乏しく、同じメーカーのムルソー一級ぺリエールからナッツな雰囲気を引っこ抜いたみたいな感じに近い。前回のボトルは、コルクが怪しい感じになっていておそらく熟成が不完全ながら進んでいたと思われるのだけど、これはそういう作用が働かなかったせいで文字通りの早飲みになってしまった模様。やはり、こういうメーカーでもムルソー一級はちゃんと寝かせなさいってことか。わかりました。
 
※翌日は、もう少し酸が立って、なんか一級じゃない普通のムルソーみたいな雰囲気になってしまった。前回の輝く黄金には程遠い。ただ、オマール海老のスープとは良い相性をみせてくれた。