北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2225】Domaine des Accoles "Miocene" 2014

 
ドメーヌ・デ・ザコル ミオセヌ 2015
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ドメーヌ・デ・ザコルの赤ワインのなかで未だ飲んでいなかったもの。品種はグルナッシュ主体、カリニャンがそれに30%ほどという構成。ローヌらしいワインを期待したいところだけど、さて。
 
まず見た目。なんと、うずら色というか、うっすいブルゴーニュ赤で年を取ったやつみたいな、レンガ色で透明感のある色合い。なんだこれは。これがグルナッシュ主体とは? で、香りも不思議なことにアセロラ系の赤系果実の香りがツーンとトーン高くやってくる。その後ろから、ろうそくみたいな香りとベーコンみたいなローヌ系ぶどう品種の香りが伴う。これもちょっと予想外。
 
口に運んでみると、アタックはあくまで柔らか、口当たりも軽い。ところが酸味が鋭く舌を駆け抜け、コクの強さ、酸味の強いコーヒーみたいな風味がしっかりと口に居座っている。タンニンはしっかりしていて、上顎が少ししびれるかのよう。そういったごついところに、柔らかさと口当たりの軽さ、そしてアセロラ系のキュートな果実味が同居しているのが面白い。この果実味の軽いところの良さとコクから、結構レベル高いワインじゃないかと思ったりもする。販売店の売り文句をみると、「エレガントさとパワー」「ブルゴーニュっぽい」とあるけど、まさにそんな感じだ。興味深いワインだ、これはリピートあり。
 
※二日目。少しメロンのような風味を帯びるようになり、なおかつ森の下草のような感じも増してきた。ぜんぜんへたっていない。樟脳のような香りを伴い、むしろワインに良い意味での硬さ、キアンティクラシコが本気を出した時などに感じる雄々しさすら感じるようになった。やっぱりこれはリピートだ。優れたワイン、ザコルの筆頭ではないか。