北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2229】Domaine Faiveley Mercurey Vieilles Vignes 2019

 
ドメーヌ・フェヴレ メルキュレ・ルージュ VV [2019]
 
このワインは、ブルゴーニュ大手フェヴレが作っているメルキュレ。メルキュレはブルゴーニュの中核エリアの外側に位置し、コート・ドールの一員ではない。でも、フェヴレのメルキュレはよく見かけるしドメーヌものと銘打たれていたのでやってみることにした。昔だったら気張ってメルキュレ一級とか買っていたかもだけど、早飲みするなら一級ではないこちらのほうが付き合いやすいのでは。
 
抜栓。グラスに注ぐと青紫色の、ちょっと蛍光ピンクを思わせる輝いた感じがボトルからグラスに向かった。グラスに注ぎ終わっても青さが少し混じっている感じ。でも光にかざせば透明感がよくとおる。香りを確かめると、森からベリーをじかにとってきたばかりのような、緑を思わせる香りを伴った果実フレーバーが炸裂する。ほんのり、洋菓子みたいなアクセントもあってこれはなかなか。自分のイメージでは、こういうのは最近のブルゴーニュ赤にはあんまりなくて、ガメイや、ひと昔前のブルゴーニュ赤によくあった感じだ。
 
口をつけると、アセロラ系の果実フレーバーが青々とした香りとともに押し寄せる。あ・お・い! いや、だからって悪いわけではない、これはこれでいいものだ。自分の記憶のなかでは、ずっと昔に飲んだルイ・カリヨンのサン・トーバン一級のことを思い出す。あれにすごく似ている。メルキュレってなかなかいいじゃないか。機会があったらまた買ってみよう。
 
※翌日は少し小回りになったけど、基調は変わらない。これで3000円を切っているなら結構お買い得だと思う。