北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2250】Denis Carre Bourgogne Hautes Cotes de Beaune La Perriere 2018

 
ドニ・キャレ ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ・ルージュ ラ・ペリエール [2018]
 
このワインは、ウメムラさんのブルゴーニュ赤詰め合わせセットに入っていた、見知らぬブルゴーニュ赤。いや、本当は「コート・ド・ボーヌ」なので完全にジェネリックブルゴーニュ赤ではないのだけど。初顔合わせ。
 
まず見た目。やや薄目の、透明感のある赤ワイン。ピノ・ノワールとして矛盾しない。香りは、びっくりするほどフルーティー。サクランボといった調子なのだけどあまーい飴でコーティングされているようなところと、ギュッと甘味が凝縮しているような香りを放っている。しばらく待つと、そこに革や木の皮みたいな野趣あふれる香りが伴う。このクラスなら、これはこれでいいでしょう。
 
口に運んでみると、結構これが硬派、というか革や木の皮みたいな風味がしっかりと溶け込んでいる。苦みとざわざらタンニン、香りに比べて控えめな甘味、それらの結果として存外まとまっている。華やかさには欠けるけれども実直な森系のブルゴーニュ赤だ、こういうつくりは結構好きだ。
 
※翌日は、ダンジェルヴィーユのヴォルネ一級と対峙して、さすがにそれに比べると可憐さ、上品さが少し足りないけれども、森くさいワインとしての存在感をよく示し、飲み比べに耐えられる程度には頑張っている。勝てるほどではないけれども、長所がかなり違うワイン同士というのもあって、楽しい比較となった。
 
※翌々日。パクチー!なんとパクチーレモンバームみたいな香りがする。森のような香りが残っているのもまた良い。ダンジェルヴィーユのヴォルネ一級となおも渡り合い、やはり良い勝負をしている。もとよりあちらは勝負に弱い酒質なのでそうなるのは仕方ないのだけど、天晴だ。