北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2253】Cono Sur Reserva Especial Merlot Reserva 2019

 
コノスル  メルロー レゼルバ 2019
 
このワインは、チリ大手・コノスルが作っているメルロー。ここのワインの名前はコロコロ変わるのだけど、たぶんこれは従来から下から二番目のリゼルヴァクラス(以前はそうじゃなかったけど、最近、コノスルは一番安いクラスにまでリゼルヴァと銘打っているのでわかりにくい)。以前にこれに相当するクラスのものを呑んでないか検索したら、2012年に一度、対峙していることがわかった。9年も前なので、なんにも覚えていない。
 
まず色。すごく普通。黒っぽくて、赤茶色にも青紫色にも傾き過ぎない、そんな感じの色だ。においを確かめると、あまり香ってこない。冷えすぎているんだろうか。甘い果実の香りはあるのだけど、メルローにありがちなピーマンが迫ってくることはない。
 
口に運んでみると、ここにピーマンがいた。いやピーマンに比べるとトマトに近い感じ、それか野菜炒め(から油っぽさを取り除いた)みたいな感じか。なんか、よくあるメルローよりベジタブルな印象を受ける。9年前、「ミントのような爽快さ」と書いていて、言われてみればそうかもだけど、この場合、ミントも野菜炒めのなかに溶け込んでいる感じで、やはりベジタブルだ。カフェオレみたいな風味もあるけど、これもまた野菜炒めに合流している。なんだこれは。いや、案外旨いしまずまず飲みやすくもあるんだけど、ちょっと不思議な感じだ。狙ってこうなっているのか、それとも自分の舌が馬鹿にでもなっているのか。いくらか飲み進めてもこの野菜っぽさが残っていて、自分は悪くないと思いました。嫌いな人は、いるかもしれない。