北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2257】Domaine Serrigny Bourgogne Pinot Noir 2017

 
ドメーヌ・セリニー ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2017

 
このワインは、聞いたこともないセリニという作り手の平格ブルゴーニュ。特に期待はしていない、まあいくらかおいしかったらいいなと思いつつの抜栓。
 
まずコルクがくずコルク。これ自体は珍しくもない。で、ボトル。なんだかこのボトル、太くて重いぞ? コルクは慎み深いけど、ボトルはすごい偉そう。で、色はまあまあ濃くて不透明、香りは、赤系か黒系かわかんないけど果実の香りに、森の下草みたいなオーガニックな香りが付け加わってなかなか立派。うまそうだ。
 
口をつけると……ん!酸っぱい!ぎょえー!こいつ酸っぱいぞー!この酸っぱさで思い出すのは、2007年とか2008年のブルゴーニュ赤だ。あの、やけに酸っぱかったブルゴーニュ赤を想像させるような、一発で目が醒めるような酸味が襲ってきた。いや、酸味が好きなのでこういうのは歓迎します。でもって、森の香りに加えて、化粧品みたいな上品な香りも伴っていて、いまどきのブルゴーニュ赤らしい雰囲気もある。でもって、飲み始めてから数分程度であの強烈な酸味が他の風味と調和してきて、背筋のしゃんとした、少し小柄ながらまとまりの良いブルゴーニュ赤へと変貌してきた。価格帯からいって、こいつのライバルはジョセフ・ドルーアンあたりのブルゴーニュ赤っぽいけれども、良い勝負をしているんじゃないかと思う。