北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2258】Etienne Sauzet Puligny-Montrachet 1er Cru la Garenne 2010

 

[2018] ピュリニー モンラッシェ 1級畑 ラ ガレンヌ エチエンヌ ソゼ

※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、我が家のブルゴーニュ白の主力であるエチエンヌ・ソゼが作っている最も安いピュリニーモンラッシェ一級、ガレンヌ。この一級には過去に何度も世話になっていて、毎回、楽しみにさせてもらっている。今回は購入して7年ほど自宅で寝かした2010年モノをやってみることにした。

まずボトル。このボトルは我が家で寝かせ続けている間に、少しだけかびがついている。でもってコルクの状態、液面はバッチリ。とても良いコンディションにみえる。
 
グラスに注いでみると、山吹色の、すんごく熟成したシャルドネって感じの見た目だ。とてもきれいではある。香りは、ローソクのようなアルコール香の向こうから、なんと、カスタードやナッツ、それから杏のような香りがぶわーっと舞い上がってきて素晴らしい。これは、高級なシャルドネの香りがするぞ!
 
口をつけてみると、誠に残念ながら、僅かにシェリーのような風味があり、熟成のピークを過ぎたかもしれない印象も。ただ、ミネラルの骨格はたいしたもので、バッチリ立体的、甘みと爽やかさもそれなり生きている。それと大理石の香りがじわじわーっと高まってくるのもまたいい。でもって、ミネラルの立体感が時折、塩分のように感じられることがあるのもいい。いや、やっぱりこれはいいワインですよ。たまんねえなあ。飲み進めても、梅っぽい爽やかさが炸裂したり、ムルソーっぽいこってりだったり、とにかく表情が豊かだ。思わず、半分より多く飲んでしまった。
 
※翌日、新たに開けた、イスラエルの名手、ゴランハイツワイナリーのシャルドネの最上級品と比較した。色合いは、黄金色のあちらを圧して、こちらがオレンジがかった熟成を誇っている。二日目はマッシュルームの香りが伴うようになり、大地っぽさが増し、ヤルデンと比較してもどっしりとした香りで驚いた。大理石の香りも、こちらのほうが明確、さわやかなのに風味はこちらが上回る。すごいぞガレンヌ、最後までブルゴーニュ白の一級としてのすごみをみせてくれた。