北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2260】Villa Annaberta "Canaja" Rosso Verona 2014

 
カナヤ 2014 CANAJA 赤ワイン
 
このワインは、安アマローネを作っているヴェネトのメーカーの品。ボトルのデザインから、アマローネ-ヴァルポリチェッラ系のワインとみたし、セパージュ(品種構成)をみてもだいたいそれっぽいのだけど、リンク先を読むと、なんとメルローが混ぜてあって、たぶんそのせいで「ちょっとスパイシー」とある。実際のところ、これってどんなワインだろう。アマローネ系と想定し、抜栓して2時間ほど置いてからグラスに注いでみた。
 
まず色。赤黒い感じのワインレッドで、少し茶色がかっているところがある。それほど不透明な感じでもない。香りは、チョコとバニラアイスみたいな香りがグラスからもうもうと立ち上ってくる。おがくずのような香りが少し混じっているように感じられるけれども、これはぶどう&ワインの加工のプロセスでついたものなんだろうか。
 
口に運んでみると、ジャムみたいな甘味にしっかりとした苦みがついてきて、なるほどアマローネの系譜という実感がある。が、ちょっとこれはコーヒーみたいな風味が強くて、同じイタリアでも南イタリアの濃い口赤ワイン、ネグロアマーロに近しい印象かも。とはいえ、最近飲んだこの品などとは明確に違う。特に梅系の風味がこいつはあまり感じられず、もっとチョコが優勢な飲み物だからだ。苦みもコーヒー系よりビターチョコレート系といったほうが実態に合っているかもしれない。で、ちょっとスパイシーかと言われると……うーん……言われてみればそうかも、という気がするけど積極的にそうだとはわからない。どうなんでしょうね。
 
※翌日は、もう少し革の香りが強まった感じで、ちょっと田舎っぽい雰囲気になった。スパイシーっぽさは二日目もあまりはっきりしない。