北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2266】Winzer Krems Grüner Veltliner 2019

[2019] グリューナー フェルトリーナー ‘ブラック ラベル’  ヴィンツァー クレムス(オーストリア)
 
このワインは、まったく知らないメーカーの、やっすいオーストリア産白ワイン。オーストリア産の白には、もっと高いやつがたくさんあるけど、とても手が回らない。この安い品は、安いなりに楽しめる出来であって欲しい。
 
まず見た目。うっすい白ワインだ! 他の白ワインでいえば、ソアーヴェぐらいの薄さ。香りは、ちょっと爽やかな植物系の香り(花の香りより、もう少し青々とした香りかも)。冷やし過ぎてしまっただろうか。
 
口に運んでみると、グリーン!な風味が鼻腔を駆け抜けていった。このグリーンさはヴェルメンティーノに似ているけれども、そちらと違っているのは石灰岩のようなゴワゴワした酸味を伴わないこと。いや、そういうゴワゴワ酸味はヴェルメンティーノの特徴というより、サルデーニャのヴェルメンティーノの特徴であって、トスカーナとかの安物はこれに似ているかもしれない。同じく安い価格帯の白ワインとして比べると、リースリングと比べると苦みやバナナっぽさが乏しく、ミュスカデと比べるとミントのような爽やかさが勝っていると感じる。飲み進めるうちに、だんだん味が薄くなってくるのは、しっかり味わうワインではなく、ハウスワインとして、がぶがぶ飲む感じ。でも、こういうくどくなくて、一口目には爽やかさを食卓にのぼってからは食事のお供をしてくれるワインってやっぱりいいと思う。うまかったぁ。
 
※翌日は、少しミントが弱まって平板になってしまったかも。初日にみんなで飲むと幸せになれそうだ。