北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

Ginja do Sanguinhal de Obidos

 
これは、00年代後半にスペインに行った時に買ってきた、謎のリキュール。蝋でかためた蓋をあけるのが面倒でずっと放置されていたものを抜栓してみることにした。いろいろとウェブ上で調べた結果、こいつがサクランボ系のリキュールだということはわかっている。Ginjaというのがサクランボリキュールで、Sanguinhalがサワーチェリー、で、オビドスが地名。
 
まず見た目。歳月のせいかもともとなのか、赤茶色をしている。べっこう飴のような香りとチェリー系、それから石油製品みたいな揮発臭が混じってなかなか凄い感じだ。口に運んでみると、めちゃくちゃ甘ったるくてサクランボの砂糖漬けみたいな甘みがあるんだけど、なるほど酸が大切にされているおかげで後味もすっきりしている。アルコール度数のおかげか、悪くなっている気配はなく、むしろコクと味はポートワインに迫るものがあり、これは熟成しているのではないかと勘繰ってしまう。つい、ペタペタと飲んでしまいたくなる品だ。