北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2274】Capitain Gagnerot Ladoix 2018

 
ドメーヌ キャピタン ガニュロ ラドワ ルージュ [赤] 2018
 
このワインは、ブルゴーニュ中核エリア、コート・ドールのなかでは激マイナーなエリア、ラドワで作られた村名格のワイン。作り手の名前はまったく知らない。そしてめちゃめちゃ若い。さあ、どうなっちゃうだろうか。
 
まず見た目。ガーネット色の、照りのあるきれいなワインレッドだ。ピノ・ノワールらしさがある。とても若いワインだけに、あまり赤茶色っぽさはみられない。香りは、枝付きサクランボなんだけど、少しガメイを連想するというか、キャンディーっぽさを伴っている。枝付きサクランボという表現には、もちろん、少し青々しさ、枝っぽさが伴っていると言いたい感じがあるわけで。そのくせ、野性的というより、なんか化粧箱みたいな香りを格不相応にも伴っている。
 
口に運ぶと、意外にもアタックがおそろしく滑らかで、まるで、足音を一切立てずに口のなかに入ってくるかのようだ。口のなかで噛みしめると、コクたっぷりの果実味があって、噛むように飲みたくなるワインだ。酸味は枝っぽさと相まってそれなり存在感があるけれど、強すぎるってほど強くはない。結果、コクがあって滑らかな、まるで、4000円前後の価格帯の平格ブルゴーニュ赤みたいだ。親しみやすさとコクのある様子、その両方がうまいこと両立している。有名畑の一級や特級ほどの打点の高さは端から目指していないのだろうけど、例の化粧品っぽさのおかげで下品というほど下品でもない。これはいいですねー。このボトルは、上掲リンク先とは違う場所で、実質3000円を切った価格で入手したのだけど、お値段以上の実力を持った、まともに村名格のブルゴーニュ赤とお見受けした。およそ3000円以下で買えるようなワインとは思えない。
 
※二日目。化粧品のような香りが吹き飛んでしまって、やや粗いワインになったけれども、親しみやすさとコクは健在、そして枝っぽさは森っぽさに変わってこれも幸せな感じだった。二日目でこれかー。やっぱりこれ、お買い得なのでは。急遽リピート購入して、夏ごろに飲むことにしました。