北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2283】Chateau Belordre Bordeaux 2015

 
[2015] シャトー ベロルドル
 
このワインは、ボルドーで作られた安ワイン。安ボルドーは穏やかな気持ちになりたい時には重宝するのだけど、メーカーが無尽蔵にあって覚えられない。今回のこれも初めて対峙するもの。
 
まず色はオーソドックスなワインレッド。ピノ・ノワールに比べれば濃いかもしれないけれども、ボルドーの赤としては標準的。香りは、プラムがしっかりしていて、その奥から蝋というかアルコールというかの揮発臭が少し漂う。それ以上のことはあまり意識されない。 
 
口をつけてみると、口当たりがミルキーで落ち着いた感じがする。杉系の、カベルネソーヴィニヨンにありがちな風味がふわあっと口のなかに広がり、ミルキーな飲み心地の後には(旧世界)赤ワインらしい酸っぱさが後をひく。落ち着いていて、口当たりもまずまず良くて、重たすぎない、安ボルドーに期待したい要素がそろい踏みのワインだ。二杯目になると、なんとも香しい、葡萄酒のいい香りと杉の香りがふわあっと漂う瞬間があり、気持ちがあがる。安ボルドーのなかにも、新世界っぽい、果実が強くて重たいやつが時々あるけれども、それよりは、こういう品のほうが自分は好き。派手さは全くないけれども、普段飲みとして、しっとりした品が欲しいならこういうので十分。
 
※翌日も、葡萄酒のいい香りが健在で価格を考えれば楽しいワインだった。完全無欠のカベルネソーヴィニヨン&メルローではないけれど、完全無欠を求めないなら、これぐらいの品でもワインは十分に楽しかったりする。