北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2285】Dominique Laurent Chorey-les-Beaune Vieilles Vignes 2017

 
ドミニク・ローラン ショレ・レ・ボーヌ 2017
 
このワインは、2021年にも一度対峙したことのあるワインで、出来の良さはかなり信頼できる感じ。ゆったりしたい気持ちになりたかったので、これを今夜はチョイスしてみることにした。果たして、今回も満足いく内容なのか。
 
まず色。ボルドーのワインなどに比べれば透明感があり、明るいといえる色ではある。オレンジ色にも青色にも過度に傾かない、真ん中のカラースペクトル。香りは、あれっと思うほど化粧箱がしっかりしている。ショレ・レ・ボーヌごときでここまで化粧箱が香るとは。そこからシームレスな感じで先日の(あまり高くなかった)クロ・サン・ドニと共通する、ちょっとローヌを想像させる濃い香料系の香りが突き上げてくる。
 
口に運ぶと、その香料が炸裂するのだけど、さすがにクロ・サン・ドニと比較すると飲み口は軽い。あちらにあった重厚さはこちらにはなく、軽々としている。それとこちらは葉っぱつきの木の枝を思わせるグリーンなフレーバーが鼻先をかすめていくような趣もある。じゃ、あちらと比べて悪いかといったら、そんなことはない。あちらは北部の特級、こちらは南部の、それも一級畑の欠如したマイナーアペラシオンの品なのだから、これはこれで結構な感じだし、後味でふんぞり返るのでなく、果実味がじゅじゅじゅっと広がるのも良い。
 
二杯目になって、なんと、ザラメやマデイラワインのようなすごい香りを伴うようになったのにはびびった。あれっ?前回はこんなにすごくなかったぞ?
 
香りの偉そうな雰囲気と飲み口のライトさを「ギャップがある」とみるなら欠点かもだけど、この、ドミニク・ローランという作り手のワインは下っ端でも上級に似せたつくりになっているっぽいので、最初からそういうものと思って飲むぶんには本物の一級や特級よりも割安に、それっぽいフレーバーが楽しめる感じなのでいいんじゃないかと思う。なお、このボトルはかなり長いこと冷暗所で縦置きしていたので、それもプラス要素として働いたのかもしれない。