北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2287】Cusumano "Disueri" Nero d'Avola 2019

 
ディズエリ クズマーノ ネロ・ダヴォラ
 
 このワインは、以前に2018年ヴィンテージがたいへん重宝したシチリアはクズマーノのちょっと良いネロ・ダヴォラ。ありがたいことに価格は据え置かれているので、今後も良質のデイリーワインとして活躍してくれることを期待して抜栓。
 
 今回はあまり高くないほうのブルゴーニュグラスに注ぐと、不透明きわまりない黒っぽい赤ワインが。色調は紫色じみていて、ネロ・ダヴォラとしてそんなにおかしくない。香りは梅系ながら、クッキーのような洋菓子の香りがよぎる点もあり、前回のつくりと共通点を感じる。
 
 口に含むと、威勢の良いプラム系の香りがぱぁっと広がり、そこに適度で気持ちの良い酸味と、ミルキーでまったりとした口当たりの良さが追いかけてくる。甘さに寄りすぎるでなく、ちょっとインクっぽいニュアンスもあって軟派な感じがせず、それでいてネロ・ダヴォラ由来と思われるプラムの新鮮な旨さがあって、たとえば安ボルドーなどとは雰囲気が違う。もちろんボジョレーやブルゴーニュ赤とも、新世界のでかくて甘い赤ワインたちとも違う。やっぱりこれはいいワインだ。おつまみと一緒においしくいただきました。
 
 ※翌日も、滑らかな口当たりで酸味が勝ちすぎるでもなく、ちょうど良い飲み心地に終始した。とりあえず自分にはこのワインはめちゃくちゃ合っている。理想的なネロ・ダヴォラだ。