このワインはウンブリア州でつくられた、サンジョベーゼに少しメルローを混ぜたもの。品種や地域からいって、凝ったワインでなくていいから気軽に楽しめるワインであって欲しい。
まず色合い。あまり透明度の高くない紫色のワインで、香りは初手から血をイメージさせる鉄っぽい香りがむんむんする。口をつけてみると、雄々しい、なんとも鉄っぽいサンジョベーゼ。しかしキアンティ系とは違ってコクというか、コーヒーというか、メルロー由来とおぼしき力強さを伴っている。その結果、ずいぶんマッチョな、ちょっと堅い飲み心地のワインと感じられた。翌日、少し打ち解けてくれないか期待。
※翌日はぐっとまろやかになって、サンジョベーゼらしい果実のじゃぶじゃぶ感を伴うようになり親しみやすいつくりになった。個人的には二日目のほうが好み。伸びやかな感じがする。