北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2298】Chateau Lafleur Gazin 1998

 
シャトー ラフルール ガザン 2013
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
で、食後に出てきたのがポムロールの98年の品、ラフルール・ガザン。これぐらいの年代の、これぐらいの価格のポムロールが旨いのは見当ついているけれども、自分の家でここまで待つのは至難の業なので、こういうワイン体験はありがたい。で、見た目は黒々としていてボルドー系然としているぐらいだけど、香りが抜群にいい。くさいのだ。腐葉土、それからカブトムシとおっしゃっている人も。いや本当にカブトムシ。それが化粧品みたいな香りともリンクしていて陶然とする。くさいけど、こういうのずっと嗅いでいたくなる。
 
口に運ぶと、その風味を伴ったツルツルの果実味が口のなかに入ってくる。タンニンはまだ残っているけれども、引っかかるような飲み心地じゃない。腐葉土&化粧・香料系の香りのいいところと混じりあって、美味いワインを呑んでいるんだという実感がある。あと、最近飲んでいた安デイリーボルドーたちと比較すると、このワインは暖かさとふくよかさで完全にリードしている。シャトーパルメほどじゃないけど、飲んでいてあったかみのあるワインだ。いやあ、うまかった。