北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2304】Kante Dosaggio Zero K K (N.V.)

ドサージュ ゼロ カッパ カッパ NV カンテ

 このワインは、ラベルと名前で勘違いをして買ってしまった、エディ・カンテの作っているスパークリングワイン。本当はシャルドネを買ってみたかったのだけど、ラベルが最近変わったのか商品整理があったのか、目当てのものでなく、スパークリングワインを頼んでしまったのだった。まあいい、それはそれで興味深い対局ではある。
 
 まずシャンパングラスへ。勢いよく泡が吹きあがってくる。色はあまり濃くなく、シャンパン互換系としては白っぽい。粘りがあるのか、水面にできる泡がちょっとビールっぽい。香りは、初手では爽やかな植物フローラルな感じで割と普通。ごっつい香りが来るわけではない。
 
 口に運んでみると、甘酸っぱいリンゴの風味が口のなかに炸裂するのだけど、これが刺々しい感じじゃなく、まったり・余裕のある感じがするのが良い。飲んでみれば、苦みもそれなりにあるし適度な重量感もある。で、リンゴが本当に濃くて、その濃さに舌ざわりのまったりとした部分がある。クリュグのようだと言ったら言い過ぎだけど、そのまったり感の廉価版といった舌ざわりがある。このあたり、同じメーカーのシャルドネに相通じるものがある。飲み進めると、リンゴが青リンゴになってくる感じがあって、さっぱりしてきた。これは? 買ったお店のサイトを見てみると、このワイン、シャルドネにマルヴァジアを混ぜて作ってあるとのこと。このさっぱり感はマルヴァジア由来なのかもしれない。
 
 後半になると梅香が合わさってきて雰囲気が良い。酸味もいや増し、飲みごたえがある。ははあ、面白いスパークリングワインだと思う。いいものを飲ませてもらった。