北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2316】Feudi Di San Gregorio "Dubl" Falanghina Spumante (N.V.)

 
ドゥブル ファランギーナ スプマンテ NV フェウディ ディ サングレゴリオ
 
この品は、フェウディ・ディ・サングレゴリオが作っている知らないスパークリングワイン。品種はファランギーナとあり、たまたま2100円で売られているのを発見して即保護した。トスカニーだと4000円オーバーとなっている。フェウディ・ディ・サングレゴリオ、すっかり偉くなってしまったけれどもどんなワインを作っているんだろうか。
 
まず、フルート型グラスに注いでみる。きれいな薄金色をしていて、泡のたちのぼりは少し速い。じゃ、粘性度が低いのか? どうだろう、液面の泡はかなり豊か。香りは、フルートグラスを選択したせいか明確ではない。さっぱりとした、爽やか系のものではある。 
 
口に運ぶと、爽やかな酸味と一緒にかなりしっかりとした苦みが。シャンパン系統にある苦みよりも植物然としたオーガニックな苦み、馴染みの白ワイン品種でいえばヴェルメンティーノに近い苦みだ。口に運ぶとグリセリンがぐりぐり効いているらしく、なめらかでジューシーだ。酸味と苦みの隙間からオレンジのような甘味がしみ込んでくる。柑橘でも、夏みかんや八朔やグレープフルーツではなくオレンジである点に、このワインの良さ、または面白さを感じる。非ーシャンパン系の品種でつくられた、スプマンテであるこのワインでこれは結構面白い。ときにミルキーな口当たりでびっくりさせられたりする。なにこのスプマンテ、すごい丁寧につくられているぞ。これが4000円の値付けになっているのはわかるし、2100円は破格としかいいようがない。そこらの安シャンパーニュを完全に凌駕している。暑い季節に力強い味方だ。一日で飲むのはもったいないので翌日へ。
 
※二日目も炭酸ぷちぷちでおいしい。オレンジから、もう少し酸っぱいシトラスになったかも。でもうまい。良い品だと思う。