北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2322】Domaine Ramonet Bourgogne Rouge 2012

 
ドメーヌラモネ ブルゴーニュルージュ 2017
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、シャサーニュ・モンラッシェで白と赤をたくさん作っている名門・ドメーヌラモネの赤ワイン、そのベーシック品。とはいえ、ここのワインも値上がりしていて、現在、このクラスのワインが昔の一級ぐらいの価格で取引されている。で、今晩は何年振りかわからないぐらいにラモネの赤ワインを飲んでみたのだった。
 
まず色。あれれ暗いぞ? そういえば、昔飲んだラモネもブルゴーニュ南部(コート・ド・ボーヌ)のなかでは暗めだった気がする。香りは黒系果実に苔の生えた切り株系。この時点で、昔飲んでいたラモネの一級を思い出させるところがあった。
 
口をつけてみると、骨格のしっかりとしたワイン。これは苔の生えた切り株というより、苔の生えた材木みたいだぞ? 酸味があり、その酸味にニュニュっとしたところがあるのは2012年ヴィンテージ風といったところか。だから酸味があっても酸っぱくてかなわない感じではない。で、いまどきのブルゴーニュ赤としては異質なほど角ばっていて、しかし、その角ばり具合がかつてのラモネを鮮明に思い出させる。
 
そうそう、この感覚が当時の自分の好みではなかったのだった。当時の自分は、もっとしなやかで女性的なヴォルネに魅了されていたから。ヴォルネのなかでも、しなやか……というより少しナヨっとした品ぐらいがツボだった頃にラモネを飲んだから、飲まなくなってしまったのだった。けれども今飲むと、こういうのも結構良い。許せる。というより面白い。また、ラモネはラモネのままだったのも、それはそれで嬉しいこと。すっかり一流メーカー然とした価格になってしまったけれど、機会があったら飲んでみたい。