北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2328】Capitain Gagnerot Ladoix 1er Cru La Micaude 2018

 
ラドワ 1級畑 ラ ミコード ルージュ (モノポール)キャピタン ガニュロ 
 
このワインは、ブルゴーニュの地域名としてはマイナーな部類であるラドワの一級。ラドワに一級があるなんて、これに出会うまで知らなかった。しかも一級モノポールと明記されているので、このカピタン・ガニュロという作り手しか作っていないそうだ。さあ、一体どんなブルゴーニュ赤なんだろう?
 
まず見た目。うっ……なんだこの真っ黒なワインは? まるでボルドーみたいに濃いぞ? ちょっと青紫色がかっているかもしれない。若すぎるのかなー。香りは、プラム系のつん、としたやつが真っ直ぐ鼻腔に入ってくる。そこからカシスに変わっていく。カシスリキュールを思い出したぞ。
 
口をつけてみると、ここではカシス、それもそこらのカシスリキュールより断然新鮮で、ちょっとイチゴスムージーめいたスイートで柔らかくてぐしゃっとした感じの、たまらない旨いやつが来た! やった! このワインは堅物路線じゃなくて、早飲みしても旨いやつだ。タンニンは割と控えめで、溌剌としていて、ジューシーで、甘くてにおいが良くて、とても良い。少し時間が経ってタンニンが立ってきたところはあるけれども、それにしたって構造を添えてくるみたいで悪くない。半信半疑であけてみたけれども、これは良い品。
 
※二日目は、そこまで構造的なワインではなく、もう少し落ち着いたワインになった。初日のはっちゃけ&万事行き届いた感じのほうが良かった。ということは、このワイン、それなり小手先でいじりまわしてあるんかな? いや、それが悪いというわけでなく。値段からいって充分なワインだと思う。ラドワというアペラシオンの可能性について考えさせられた。