北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2329】Torresella Cabernet Sauvignon Veneto 2018

 
カベルネ 2020 トッレゼッラ
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、カベルネソーヴィニヨンだけでできている、イタリアはヴェネト州で作られている値段の安い赤ワイン。なんでそんなよくわからない安ワインを買うんだ? と思う人もいるかもだけど、確か、イタリア北東部の赤ワインって国際品種でも意外にさっぱりとした飲み心地で、新世界産の同品種のものより飲み疲れない感じだった記憶があるので、それを確認してみたくてこいつを選んだのだった。
 
まず見た目。濃いといえば濃いけれども、同品種としてはそこまでのものではない。香りは、お線香系のものがする程度でさほどでもない。これはボルドーグラスすら使わず、我が家で一番取り回しの楽な、リースリング/シラーグラスを使っているせいかもしれない。
 
口に運ぶと、甘味控え目、それでいてやや青っぽい果実味の強い、カベルネソーヴィニヨンとしてはちょっと変わり種。少なくとも安ボルドー、高ボルドー、チリワインとは趣がだいぶ違う(同じイタリアでも、ちゃんとつくられたスーパータスカンともやっぱり違う)。カベルネなんだけど、酸味が前に出ていて酸っぱく、さわやかだ。人によってはこれをできそこないのカベルネというのかもだけど、イタリア北東部でつくられる安カベルネのイメージどおりのワインでもある。悪くない。っていうより予想どおりの展開で良かった。
 
※二日目。意外に落ち着いたカベルネに帰着した。安ボルドーの二日目に似ている。