北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2334】Pieropan Soave Classico 2021

 
ピエロパン ソアーヴェクラシコ 2021
 
このワインは、夏が来ると飲みたくなる、典型的ソアーヴェクラシコであるピエロパンの作。とはいえ実は2年ほどご無沙汰していた。あまりにもあんまり飲み過ぎてしまったからかもしれない。
 
グラスに注ぐと、色合いは淡いレモン色でいかにもソアーヴェでございという。香りも同様で、花のような香りに温野菜の気配が宿る、ソアーヴェクラシコ(およびガルガネガ種)らしいやつが来る。色と香りから、鑑別に戸惑いそうなのはやはりシルヴァネールあたりか。今日は、少し葱っぽい感じもするけれども、ソアーヴェの基調を崩すほどではない。
 
口に含むと、相変わらず柔らかい飲み心地だ! 苦みはあるけれどもごく軽いもので、たとえばシャルドネリースリングとはずいぶん違う。酸もどこか温和で、味わいがぼわぁっとしている。この、ぼわぁっとした輪郭の曖昧なところがソアーヴェらしくて好きなんだけど、まさにこのために国際的なワインの取引のなかでは軽視され、価格も上昇しないのだろう。いくばくかの葱、薬味感を伴いつつも、涼しく、軽く、ゆるりとしているソアーヴェクラシコは、やっぱり夏に飲んで最高。さざえごはんとカマスのムニエルに出したけれども、まったく問題なくいただけた。
 
※翌日。基本は変わらないけれども少し苦みが増して、ソアーヴェ系よりも普通の白ワインに雰囲気が近づいてしまったかもしれない。これは、やっぱりあのぼわあっとした水彩画みたいな雰囲気を楽しむものだと思うので、初日のほうが良かった。