北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2336】Fattoria Montecchio Chianti Classico 2019

 
[2019] キアンティ クラシコ ファットリア モンテッキオ
 
このワインはよく知らないメーカーのキアンティクラシコ。なにか、食欲を刺激するようなワインが欲しいと思い、牛肉料理ではないけれどもこれに登板をお願いすることにした。
 
ボルドーグラスに注いでみる。赤茶色の見た目で、キアンティクラシコとして矛盾するものではない。香りは、スミレとかイタリア赤ワイン軟膏系と呼んでいるような、キアンティクラシコに典型的な、あまーくてやわらかーい、例の香りがぶわーんとする。それとローソク。かなりわかりやすくキアンティ系だ。
 
口に運んでみると、口当たりは柔らかく、穏やかな飲み心地。そこに、スミレ~イタリア赤ワインの軟膏っぽい香りが口腔内いっぱいに広がる。はちきれるほどの果実味ではないし、甘味を期待すると甘味はないし、ちょっと地味なんだけど、すごくキアンティクラシコらしいし落ち着いている。なるほど、これはいいキアンティクラシコ。より値段の張る、もっと派手なキアンティクラシコに比べると表情は少ないかもだけど、食欲を刺激し、グリルチキンメインの夕食ともつまみとも仲良くやってくれている。このワインは楽天の口コミ評価している人が惚れ込んでいる様子だったので買ってみたのだけど、その気持ちはわかる気がする。地味だけどいいワインだ。おすすめ。
 
※二日目も、地味ながらキアンティらしさを残した飲み心地が続く。少し森の下草っぽい雰囲気が出てきたのも良い。香りの広がりとか複雑性みたいなものが乏しいぶん、小粒なワインではあるけれども小粒なところでまとまった、同価格帯のキアンティクラシコらしい品だと言えるように思った。