北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2351】Gianfranco Alessandria Barbera d'Alba 2019

 
バルベラ ダルバ ジャンフランコ アレッサンドリア
 
このワインは、よく知らない作り手さんのバルベーラ。バルベーラ・ダルバとあるので、バルベーラのなかでは割と有名地域でつくられていることになる。ヴィンテージは若く2019、本当にこんなに若飲みしていいのか? でもバルベーラを寝かせる根性はないのでいただいてしまいます。
 
まず見た目。黒々とした赤茶色で、透明度はかなり低い。ボルドー系のワインとそん色ない気がする。ボルドーグラスを使っているせいか、ボルドーワインのにおいがするぞ? 煙突臭だ!そんなばかな。果実の香りもするけれどもボルドーグラスのためかまあまあ控えめ。
 
口に運んでみると、びろうどのようななめらかな口当たりにミルキーな飲み心地。でも、そこからダッシュするように酸が舌の真ん中を突き抜けていく。後味の酸っぱさがボルドーっぽくない。しいて言えば、ボルドーのハズレ年みたいな酸っぱさだ。けれどもなめらかな口当たりとミルキーな飲み心地に付随する甘味がボルドーのハズレ年っぽくない。噛みしめたくなるようなこの甘味は……少しばかり茎っぽさを伴っているとはいえ、気持ちの良い甘さではある。ちょっと言い方としてふさわしくないかもだけど、ルバーブのジャムに似た甘さを思い出すような。いや、甘草リキュールか? でも、そのちょっとくせのある甘さが口当たりとミルキーさ、酸味と相まって独特の世界をつくりだしている。しばらくしてちょっとカフェオレっぽいコクと苦みを伴うようになったのも似つかわしい。なかなかうまいじゃないか、これ。
 
※二日目。初日に比べて、少しやせた感じになった。ルバーブっぽさ、甘さとミルキーさが弱まる前のほうがうまかった。