北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2353】Couly-Dutheil Chinon La Coulee Automnale 2018

[2018] シノン ラ クーレ オトナル 750ml クーリー デュテイユ
 
このワインは、今まで対峙したことのないロワールの赤ワイン(シノン)。このメーカーの品ぞろえのなかではたぶん一番安いやつ。果たしてどんなワインだろう。
 
抜栓してグラスに注ぐと、なんと、泥水みたいなのが出てきたぞ!真っ黒、どろどろ、不透明の度合いのとても高いワインだ。これは、ボトルをしばらく立てておいたものを抜栓の少し前に横倒しにせざるを得なかったせいかもしれない。おりがあった場合、そういう動かし方をするとおりが舞ってしまうからだ。しかし香りはロワールの赤らしい、草餅みたいな香りがふわーんと。そこに濃厚カシスが加わっていかにもカベルネフランといった趣。そういえば、カベルネフランって濃くつくると透明度が低くなったな。
 
口に運ぶと、まず、えぐいやつがどっと押し寄せてくる。枝か?葉っぱか?なんかえぐくて、カシス系の果実味には少しシロップっぽい、いや、体質にあっていない漢方っぽい風味が伴う。どろどろの見た目にふさわしい、どろどろの口当たりでもある。うへー薬っぽいワインだなー。当然のようにタンニンもふさふさ。楽天のレビューで「濃縮感が凄い」と書いてあったけど、いや本当に濃縮している。でも、濃けりゃいいってもんじゃないでしょう。まずくはないけど、なんかギガンティックなんですけどこれ。当然ながら、ちょっと重たくもある。飲み進めるにつれ、そうした重たさ・きつさに鈍感になってきて、いくらか飲みやすくはなるけれども。
 
※翌日は、シロップっぽい甘味が落ち着いて、ちょっと苦みが前に出る展開に。そう書くとイマイチっぽく聞こえるかもだけど、落ち着いた飲み心地でいい。初日の濃縮っぷりよりは自分はこっちかな。