北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2360】Domaine du Beauregrad Maranges 1er Cru Les Clos Roussots 2019

 
[2019] マランジュ 1級畑 レ クロ ルソ ルージュ ドメーヌ デュ ボールガール
 
このワインも、マランジュの格安ブルゴーニュ赤のひとつで、以前、村名格と対峙したことのあるもの。なんとこちらは一級なのに(楽天スーパーセールの期間中は)2500円ぐらいで販売されていたもの。ちょっと普通の値段じゃないけど、さてどんな内実なのやら。さあ、飲み比べてみよう。
 
まず見た目。村名格の時と同じく、えらく濃い色をしている。グラスの辺縁はやや青紫色がかっていて、やっぱりブルゴーニュっぽくはない。香りは、こちらは初手からややプラムの強い芳香が、イチゴミルクみたいなやつを伴いながらしっかり漂ってくる。いい香りなんだけど、これも他品種っぽさがある。色と香りからは、上物のシラーかネロ・ダヴォラ、特に前者を連想してしまう。
 
口に含むと、まずまず舌ざわりが丁寧で、ここでも村名格より出来が良いと感じる。甘味がしっかりしていてニュニュっとした舌ざわり。スパイシーで、後味に苦みが残るのだけど、これもまた、シラーなんじゃないかと思ってしまう。美味いワインだと思いますよ、でもこれをブルゴーニュの赤だって当てるのはブラインドではかなり難しいと思うし、自分がブルゴーニュに期待しているのはこういう濃い口の美味さではない。マランジュってこういうアペラシオンなの?
 
※一日置いてもまだ濃い。しかし香料のような香りが宿りはじめ、なんだか……いいぞ。以前よりも味がプラムに近づいたのもいい。酸味が少し加わってかえって良くなった感じか。これは二日目のほうが良かった。見直した。典型的ブルゴーニュ赤ではないと思って買うぶんにはお買い得。