北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2369】Hospices de Beaujeu Morgon Francois Martenot 2019

 
オスピス ド ボージュ モルゴン 2019 フランソワ マルテノ
 
このワインは、葡萄畑ココスさんで見かけた、1300円ちょいのモルゴン。モルゴンといえば、クリュ・ボジョレー。普通は3000円ぐらいするもの。それが半値以下の価格とは、これいかに。一般に、ワインの価格は正直なもので、何か問題があるんじゃないかと想像したくなる。そうはいってもモルゴンらしさが少しでもあれば嬉しいところ。どうでしょうか。
 
まず色。ボジョレーにしては蛍光色がかっておらず、ぱっと見た感じだとピノ・ノワールっぽい紅さがあるようにみえる。香りは……いや、これはボジョレー系品種のガメイであってピノ・ノワールじゃないですね。サクランボを甘くコーティングしたみたいな香りがぷーんと漂う。
 
口に運んでみると、ボジョレーにしてはコクのある果実味がぶわっと来る。おお、美味い、と思った直後、なんか刺すようなタンニンが来たぞ? いや……気のせいか? 二口めになると、タンニンではなく、苦みであることがわかってきた。ふーむ、これ、ある面ではモルゴンっぽいアルカリ土類金属っぽさを突き抜けさせたらこうなるのかもしれない。
 
※二日目。苦みのきつさが和んで、とてもモルゴンっぽいボジョレーになった。これはいい。してみれば、こんな安いモルゴンでも6年ほど寝かせれば結構いけるのかもしれない、と思った。