北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2373】Quereu Merlot 2020

 
ケレウ メルロー 現行
 
このワインは、ラベルに金色の鳥が描かれているチリ産のメルロー。基本、我が家はラベルに鳥が描かれたワインはジャケ買い贔屓しているけれども、このラベルの鳥は金色ながらチープでいまいちだ。
 
気を取り直してグラスへ注目。色はやや赤茶色がかった、透明度の低い黒々としたワインレッド。ピノ・ノワールなどに比べれば濃厚でさすがメルローといったところ。香りはヒノキ風呂や入浴剤のようなさわやかな香り、メルローというよりカベルネソーヴィニヨンにありそうなすーすーした香りがする。ミントっぽいとでもいうか。若いメルローにありがちなピーマン系の香りは、ないことはないけれども控えめだ。
 
口に運ぶと、ミント的な爽やかさをすーっと伴いながらも、適度に甘味のある、社交的な味。ここでも、若いメルローにありがちなピーマンっぽさは相対的に目立たず、入浴剤やミント的な風味が勝っている。そして飲み進めても思うほど重たくない。なかなかバランスの良く仕上がっている。残りを楽しみにしていよう。
 
※翌日は、あのヒノキの香りが縮小してしまった。普通に呑みやすいテーブルワインといった顔つき。初日のほうが優れていたと思う。しかし、こういう安メルローは高いピノ・ノワールの後でもそれなりおいしく、リセットボタンとしても良かった。