北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2377】Louis Latour Corton-Charlemagne Grand Cru1985

 
ルイ・ラトゥール コルトンシャルルマーニュ 2019
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
続いて出てきたのは、1985年のコルトンシャルルマーニュ。いや、こんなの自宅で飲むのは不可能です。その不可能なワインが目の前に登場している。ヤバい。やるしかない。
 
まず見た目。意外にも、そんなにオレンジ色になっていない。まだ山吹色と言っても許されるぐらいだ。で、ひとつ前のシャプティエの白と比較してもなお、別種のキノコっぽさが伴う。ここでは、よくある若いシャルドネの香りはあまり連想しなかった。
 
口に運ぶと、ちっともゴワゴワしていない。同じルイ・ラトゥールのコルトンシャルルマーニュを若いうちに飲むと、ミネラルがやたら目立って、ごわごわっと酸も伴っていて、骨格ばかりというイメージだけど、これがなんと滑らかだ。で、余韻の段になって非常に丁寧な酸が長く残る。この長く残る酸はミネラルに支えられているのかもしれないが、骨格が目立たず、とにかく滑らか、すべすべなのが好感持てる。ははあ、コルトンシャルルマーニュってこんな姿に熟成するのか! 感心するけれども、自宅で37年もコルトンシャルルマーニュを寝かせるなど不可能だ。これをもう一度経験する機会はあるんだろうか? もう一度飲みたいが、それが叶うとはちょっと思えない。