北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2381】Chateau de Beaucastel Rouge Chateauneuf du Pape 1998 (マグナムタイプ)

 
シャトーヌフ デュ パプ ルージュ[2017]シャトー ド ボーカステル
 
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
シャトー・パヴィに続いて最後に出てきたのは、ボーカステルのシャトーヌフ、その1998、しかもマグナムボトル。これだけ飲んで、マグナムボトルのボーカステルなんて飲んだら大変だ。でも飲んじゃう。
 
ひとつ前に出てきたシャトー・パヴィとの比較では、こちらは香りも味もよりしっかりしているけれども、野趣があるというか、ベーコン系の香りが伴う。でもって、これもトマトスープの味がして、ブイヨンの気配はこちらのほうが強いかもしれない。シャトー・パヴィとの比較では、繊細なのは断然あちらでこちらのほうががさつ。集中力においてもあちらのほうが上だ。がさつで集中力が弱いのは、一般に、ワインとしての格が劣るとされるだろう。そのかわりこちらのほうが線が太く、ある種のわかりやすさがある。高貴なワインをいつも飲むのでない限り、だいたいこれぐらいが自分の口に合った最適解という気がする。なにより、こちらの味のほうが好みだ。自宅で飲むならこれ一本で100点満点。とはいえ格上のボルドーと比較すると、好みを超えた格の違いがよくわかり、好みではないとしてもあちらのほうが格上と認めざるを得ない。こうして、自分があまり買わなそうなワインたちと遭遇するのは確かに勉強になることだ。機会があるなら、また掴んでみたいものだ。