北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2382】Malvento Brut (N.V.)

マルヴェント ブリュットNVレセルバ ド ラ ティエラ
 
今日は鮭のホイル焼きを中心とした軽い感じの夕食。じゃあってことで、軽いスパークリングワインを持ってきた。スペイン産で、カヴァではなく、アルコール度数は11%と比較的軽め。
 
まず香り。白っぽく、この場合、緑色や麦わら色という比喩は当たらない。レモン色よりも更に白に近い色合いで、泡の立ちのぼりはまずまず。香りはあまりはっきりしない。これは、自分が風邪をひきかけているせいもあるのかもしれない。
 
口に運ぶと、はじめに少しえぐみのある甘味がぎゅっと来る。マカベオ種やアイレン種を混ぜたスペイン産スパークリングワインにはありがちな甘さだけど、そのなかでもこいつはかなり甘味があるほう。とはいえ酸味も結構なもので、後味の段になると炭酸飲料のような粗い酸味がこみあげてくる。さっぱりとした飲み心地の、スペイン産っぽい良いスパークリングワインだ。飲み慣れてくると、菖蒲やヒヤシンスが傍に咲いているかのような香りが顔のまわりについてまわるようにも。これも気持ち良い。
 
ただ、飲み進めるにつれてバターのような風味が、まず味に、続いて香りに伴う感覚をおぼえる。この価格帯のワインに文句いうものじゃないけれども、ちょっと邪魔だ。その点に目をつむるならとても良いワインだし、その点にいちいち文句を言うのは舌の肥えた人・肥えて構わない時にいうべきもので、今日はこれで良し。