北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2385】Chateau Moulin du Terrier Bordeaux 2019

 
シャトー・ムーラン・デュ・テリエ ’2019’
vinica.me
 
このワインは、700円ほどでバルク品的に売られていたボルドーの赤。もちろん知らないメーカーで、元々安ボルドーなメーカーってことなんだろう。それにしてもいまどき700円ほどってのは安すぎる。何か重大な問題がこのボトルにはあるんだろうか。
 
抜栓すると、煮豆のような甘くてゆったりした香りがあたりに充満して、おお、うまそう、うまそうだぞと思う。ボルドーグラスに注ぐと、さすがボルドー、色が濃くて暗い。ピノ・ノワールやサンジョベーゼとは様子がだいぶ違う。煮豆の奥から杉の木やピーマンもあり、それぞれカベルネメルローを予感させる。少し腐葉土っぽくもあるぞ?
 
口に運ぶと、苦さ、墨汁っぽさに加えてほんのり野菜炒めの味がする。これは……ピーマン転じてメルローの風味だぞ? あれだ、コノスルの安メルローなんかにもありがちなやつ。口をつけた段階では結構濃い口と感じたけど、ミルキーでソフトな飲み口と落ち着いた面持ちも一応ある。ただアルコール度数が14.5%と高めで、そのためもあってか重たさはある。中一日あけての三日目は、重たさも野菜炒めもあまり気にならなくなり、普通のハウスワインといった雰囲気になった。