北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2388】Glenelly Estate Reserve 2015

 
グレネリー エステートリザーブ レッド 2015
 
このワインは、過去にコスパ良好な様子をみせてくれた南アフリカのワイン銘柄、グレネリーのちょっと値段の高いやつ。そこには「エステート・リザーブ」という文字がある。裏エチケットには、35%カベルネソーヴィニヨン、30%メルロー、15%シラー、10%カベルネフラン、という表記が並ぶ。セパージュ構成からいって(我が家で遭遇するワインのなかでは)ボルドーに近いワインだろうと想定し、ボルドーグラスにて。
 
まず色。かなり濃いですね。不透明きわまりないワインレッドで、ノワールな感じだ。香りはなかなか豪勢だぞ。初手ではあまーい果実系&バニラの香りがしたけれども、すぐ後に、杉の木やミントや煙突、プラムなどが連なる。
 
口をつけると、ミルキーでシルキーな舌ざわりの果実味となめらかさが来て、なだらかだー! と感じる。でもなだらかなだけじゃない。大柄だ。ワインの体格がすごく大きくて迫力がある。タンニンが、ミントや煙突の香りと結合しながら迫ってくるけれども攻撃的ではなく、これも気が利いている。大柄でシルキーなワインに甘味もあるのだけど、安い新世界のボルドーブレンドにありがちな「くどいほどの甘味」ではなく、抑制が効いているのが好感。だらしなく甘味があるのでなく、引き締まったワインに甘味が伴う感じだ。良いですね! これが完全に良ボルドーかと言われたらちょっと違うと思うけれども、このセパージュ構成で姿勢の良い、ちょっとしっとりともしている良質な赤ワインだとは言ってしまっていいと思う。わけのわかんないボルドーのワインを買うよりは、こいつは手堅く、南アフリカのワインのいい品のひとつと思った。
 
※中一日あけて三日目。森の下草みたいな香りが伴った、かもしれないが、初日ほどの迫力+抑制ではなくなった。緊張感があったのは初日。