北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2392】Chateau Pesquie "Le Paradou" Grenache 2017

 
【シャトー ペスキエ】 ル パラドゥ グルナッシュ [2017]
 
このワインは、ローヌ地方のお買い得、シャトー・ペスキエがつくっているグルナッシュの品。以前に2015との対峙経験があり、そのときは良かった様子。
 
グラスに注ぐと、黒々としているんだけど、はっきりと赤茶けていて、オレンジ色側の色彩だ。香りは、ハムとパラフィンと葡萄っぽさで、うまそう。前回のような汗臭さは今回は感じない。
 
口に運ぶと、人懐こい甘味が口のなかに広がる。淡い果実のジャムってこんな感じじゃないだろうか。タンニンはあるけれどもきつくなく、苦み、甘味、そういったものの総体としておおらかなワインだ。ボルドーカベルネ系にあるような紳士的で抑制の利いた飲み心地ではなく、良くも悪くも開放的、おおっぴらなワインだ。とはいえ、パラフィンのような香りと淡い果実のジャムを基調に、なかなか飲み心地のいいところでまとまっている。うん、うまい。前回は樟脳と言っていたけど、今回はそこまでクセが強くなく、これはこれで良いデイリーワインだ。ペスキエは良い作り手だと思う。上位を寝かせるのはアリなんじゃないだろうか。
 
※翌日。開放的なワインの肉っぽさがいよいよ肉っぽくなり、ちょっと梅っぽい香りが強まった。これぞ安グルナッシュ! でも、こっちの姿も悪くないな。一粒で二度おいしいワインだ。