北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2401】Domaine de Perilliere Costières-de-Nîmes 2017

ドメーヌ・ド・ペリリエール / コスティエール・ド・ニーム ルージュ
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ローヌ地方にほど近いエリアでつくられているよくわからない赤ワイン。じゃあ、なんで買ってきたのかといったら、ラシーヌが輸入元だから。リンク先もそうなのかはわからないけれども、手許にあるボトルの裏面には、輸入業者、ラシーヌという文字が読み取れる。さあ、実際にはどれぐらいのものだろう。最近飲んだローヌ系のワインを思い出しながら抜栓。
 
まず、コルクに驚いた。ワインを立てて数か月経っているのに、したたるような濃い紫色をしていて、湿っている。ワインは不透明で黒ずんでいて、少し赤茶けた感じがする。香りはプラム系の強い香りで、先日のギガルのコート・デュ・ローヌにも似ている。ただ、無視できない大きな違いがある。それはバラのような香水の香りがむんむんする点だ。世の中には、このバラ系香水の香りがワインからすることを珍重する向きがあって、私はそうじゃないけど、好きな人は喜ぶんじゃないかと思う。
 
 口をつけてみる、わあ、バラの香りがぱぱぁ!って広がる。そのせいか、ローヌに近い品種構成のワインながらこいつは瑞々しさを伴っているし、香りのおかげで華やかだ。苦みは適度、タンニンもまあそこそこで、果実味もじっくりとあるんだけど、やっぱりこれは風味が良い。ギガルのコート・デュ・ローヌも良かったけど、こうもバラっぽさが立ち上がってくると軍配はこちらにあげざるを得ない。バラっぽさは、転じてトマトスープっぽさ、さらにシラーっぽさに繋がる予感はあるけれども、それでもこのワインはバラ側に留まっていて、それがまた頼もしい。このワインについて調べてみたところ、やっぱりシラー主体のワインであるとのこと。トマトスープっぽさは、フランス産の優れたシラーにはありがち。やべえな、このワイン。また見かけたら絶対に買おう。
 
※翌日はバラっぽさが減ったかわりに飲みごたえがあり、果実味の新鮮さに目をみはることもあるワインに転じた。この姿も良い。