北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2406】Chateau Pesquie "Terrasses" Rouge 2018

 
シャトーペスキエ テラス ルージュ 2019
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ローヌの無名な土地を中心に頑張ってワインを作っているシャトー・ペスキエの標準的なクラスの赤。以前にもお買い得ワインとして2017年の品と対峙したことがあり、今回も割と楽しみ。
 
まず色。とにかく黒々としていて不透明、ちょっと赤茶けたニュアンスもある。香りは、香料が力強く香ってくる。どこか香水に通じるところもあって、前回のコメントに比べるとカッコつけていると感じる。もちろんけなしているわけでなく、これはこれで良い。
 
口に運ぶと、香りのシュッとした感じとは対照的に、おおらかで口当たり柔らかな、ふんわりとした第一印象で驚いた。それから数秒経過して、がっつりとしたタンニンと苦みが怒涛のように押し寄せてくる。おお、ナヨっているわけではなさそうだ。そしてじんわりと感じられる香水フレーバー。おお、香水かー。少し前に飲んだドメーヌ・ド・ペリリエールの赤ワインに比べると、こちらはバラっぽさがそこまで顕著ではなく、もう少しお線香寄り。それとトマトスープの風味はあまり連想せず、もっとフルーティーなイメージを抱く。じゃ、品種は何なんだろうと思って見に行ったらグルナッシュ60%シラー40%とある。いやしかし、これはやっぱりお買い得ワイン、少しカッコつけてる点も含めて、ローヌのワインのなかではお勧めしやすい品だと思う。
 
※翌日は香水フレーバーが少し薄くなり、ちょっと重たく、典型的なローヌのワインっぽくなった。これは初日のほうが魅力的だったと思う。