北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2407】Ferrari Brut (N.V.)

 
フェッラーリ (フェラーリ) ブリュット (メトッド クラシコ) (ブラン ド ブラン)
 
テイクアウトのオードブルやお寿司が並ぶような、そんな日本の会合風の料理に似合うワインは何か? いろいろ候補があって、実はボジョレーヌーボーは結構お似合いだと思うけど、スパークリングワインもひとつの選択肢だと思う。今回は、そのなかでは上物であるイタリアスパークリングワイン、フェッラーリをあけることとなった。これより上は、もうシャンパーニュか、同じイタリアでもフランチャコルタになってしまう。
 
まず見た目。レモン色をしていて、想像していたよりは色が薄い。泡はかなりしっかりしたものがもこもこと沸いてくる。香りは、メレンゲのような甘くて淡いやつ、それとトースト系の香りに植物系の香り。この植物系は……なんだろう、ロンバルディア州でこの香りってシャルドネか? (あとで確認したところ、実際このワインはシャルドネでできていた様子)
 
口をつけると、意外に軽い。重たさや苦みを真正面からぶつけてくるのでなく、まずフレッシュな植物系の爽やかさがあって、重量感はそこまで前に出てきていない。漬物っぽい風味もあまり感じられず、シャンパーニュ互換としてはあまりらしくない。というより、これは豪華なスプマンテスプマンテのなかでは重量や苦みのバランスに優れた品って感じだ。だから南アフリカ産のシャンパーニュ互換品などに比べると「らしくない」反面、イタリアにあるあまたのスプマンテのなかではシャンパーニュ的なつくりという、そんな位置づけだと思った。美味いかっていったら、そりゃあ美味いですよ。どんどん飲めちゃう。飽きないし疲れないし。いいスパークリングワインだと思う。