北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2416】Bocopa Bodegas Alcanta Vino Mediterraneo 2020

 
アルカンタ [ 2020 ]ボデガス ボコパ ( 赤ワイン )
 
このワインは、ワインセラータカムラさんの何かのセットについてきたと思われるスペインワインアリカンテという地名は「ヨーロッパユニバーサリス」で記憶にあるけれども、どのあたりだったかな……と確認してみると、だいたいバレンシアのあたりであることが判明した。で、このワインには「モナストレル、カベルネソーヴィニヨン、テンプラリージョ」という名前が並んでいる。
 
まず見た目。なかなか暗い色をしていて、赤茶けたタイプでなく、青紫系のカラースペクトルが潜んでいるようにみえる。透明度はかなり低い。香りは、線香風味が全開だ! ちょっとスース―して、梅っぽさと杉っぽさがあって、どこかの会社の線香にありそうな香りがぷんぷんする。
 
口に運ぶと、酸味と果実味の溢れるような、お線香風味のワインだ! ポルトガル産の同品種のワインに対して「蚊取り線香」という連想をすることがあるけど、このワインもそれに似ていると感じる。タンニンのきめが粗く、果実味は押し寄せるようで豪快、赤ワインに慣れていない人には苦行なんじゃないだろうか。しかしそういうものと割り切って飲むぶんには、勢いがあって嫌いになれないワインだ。じゅるじゅる、飲んでいてよだれの出てくるワインで、ハッシュドビーフを食べながら気兼ねなく飲んだ。
 
※翌日になり、酸味より甘くてやわらかい果実味が目立つようになった。蚊取り線香っぽさは引っ込み、こちらのほうが世間的には馴染みやすいワインかもしれない。他方、血っぽい飲み心地が前に出てきて昨日より印象的な要素もある。複雑な風味ではないとしても、平日はこれぐらいで十分楽しい。複雑すぎて難しいってところもないし。二日目はカキフライなどと一緒にいただきました。