北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2419】Claude Dugat Bourgogne Rouge 2002

 
ブルゴーニュ・ルージュ[2020]クロード・デュガ
 
元々値が張るほうだったクロード・デュガ。最近はそこまで評価が高いと聞こえてこないけれども、なにげに好きだ。そうしたなか、今回再び対峙する機会を得た。ヴィンテージは2002で、このヴィンテージの品には以前にも対峙経験がある。
 
グラスに注がれた姿はかなり黒々としていて、ブルゴーニュ赤としてはかなり黒い。黒けりゃ悪いってものでもないけれども、最近、ブルゴーニュ赤が濃く暗くなっている傾向が強いので、おいおいまたかよ、と思う。いや逆か。この場合「クロード・デュガが元々黒々としていた」と言ったほうがいいのかもしれない。
 
でも香りはチャーミングで、ちょっと桐箱っぽさもある。いいねいいね。口に運ぶと、想像していたよりタンニンがふさふさしていて、荒らぶっている。しかしベリーの新鮮さと甘さははち切れるようで、新鮮とさえ感じる。平格ブルゴーニュ赤としては濃いけれども、依然としてブルゴーニュで、ジャック・カシューのオート・コート・ド・ニュイなどと比較するなら、こちらのほうがよほどブルゴーニュらしくあり、安心して付き合える。2002と21年の歳月が経っていることが、この場合味方になっているのかもしれず、加齢でヨボヨボという印象はここからは受けない。こんなワインだったらいくらでもがぶ飲みできちゃいそうだ。そういう気安さがちゃんと残されている2002のデュガ。こんなの毎日飲めたらいいのになー。