北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2453】Feudi di San Gregorio "Albente" (N.V.)

 
フェウディ ディ サングレゴリオ アルベンテ ビアンコ NV
 
このワインは、南イタリアカンパーニャ州のワイナリーのなかでは順調に値上がりしてしまっている、フェウディ・ディ・サングレゴリオの品。まあ飲みたくなったし、これは一番安いクラスのひとつなので久々にやってみることにした。
 
まず色。普通の白ワイン色をしていてちょっとレモン色~麦わら色っぽい。香りは冷やし過ぎたせいかイマイチわからない。手で温めてもらちが明かないのでエイヤと飲んでしまった。
 
口をつけると、酸味はほどほど、香りはショボショボのいまいちな感じ。そして南の白ワインにありがちなメロンが膨らむような雰囲気もあって、この段階では「シャルドネもどき」といった印象だった。ところが時間が経って温度が上がってきて、豚肉料理と一緒にやっているうちに、白い花やヒヤシンスを連想させるスース―した花のにおいがどんどん高まって良い感じに。おー、カンパーニャ州の白ワインらしくなってきたぞ! 酸味はそこまで強くないけど、酸味にもスッとするミントのような感覚、後味まで残るラムネのような感覚が伴うようになり俄然気持ち良く、シャルドネ系のメロン一辺倒な感じから距離を取るようになってきた。これはネギ……ポロネギ? にらやニンニクとは違うけど、植物系のフレーバーが強まってきている。このワインの品種はファランギーナ主体と記憶しているけれども、ファランギーナ、やっぱりいいな。たまに安物のファランギーナを買うとへんてこな品質の品もあるけれど、このメーカーはエントリークラスのこいつでも結構いけている感じだ。
 
※翌日はもう少しフツーの白ワインになった。風味を楽しむなら初日かな。