ドメーヌ・ポール・マス ラ フォルジュ エステイト カベルネ ソーヴィニヨン
このワインは、ラ・フォルジュ・エステートとあるけど、その正体は南仏のポール・マス一族が手掛けた南仏の赤ワイン。以前、2018年にヴィンテージ2017と対峙したことがある。
まず見た目。思ったよりは濃くなくて赤茶色ながらそこそこに透明感がある。香りは、プラムにミントや杉がしっかりとミックスしていて、わずかにあんこの気配もある。デイリーワインのカベルネソーヴィニヨンとしては上等では。
口をつけてみると、実に穏やかなアタックでふんわりとしている。ミルキーで舌ざわりが良く、それでいて後味の段になるとプラム系の酸味が口のなかに感じられる。タンニンは予想していたより刺々しくなく、前回の記録にあるようなインクっぽさより、なんちゃってボルドー的な穏やかさと落ち着きを身上としている品と感じられる。ちょっと甘味が強いと感じるけど、これは好みの問題。少し甘味があるぐらいがベストの人にはかえって魅力的じゃないかと思う。
※翌日は、舌ざわりの良さなどが少し薄れて、より普通のテーブルワイン然とした感じになった。好みはさておくなら、初日の姿のほうが良かったかも。
