北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2463】Dom Godinot Champagne Brut (N.V.)

 
シャンパン ブリュット (ドン ゴディノ)

まず見た目。やや麦わら色をしていてシャンパーニュとしては標準的だとみえる。泡の上昇速度はかなりゆっくりめ。香りは、リンゴに菓子パンみたいな甘くてふわっとしたやつが少し重なっていて、それなりらしい感じがしていいんじゃないでしょうか。
 
口に運ぶと、ちょうど良い甘さのリンゴみたいな酸味と甘みがぐっとくる。後味のターンになると苦みが伴い、金属っぽさを(うるさくない程度に)それなり伴っている。このあたり、たいしたことのないスプマンテだとかったるくなるし、プロセッコだと酸っぱい柑橘に傾くし、カヴァだと金属感が不安定になるしで、それなりシャンパンという看板にみあった仕事はしてくれている。もちろん、いまどきの大手メゾン製のような煌びやかさ、円満さには届かないのだけど、腐ってもシャンパンではあり、それでいてスムーズに飲める。安物シャンパンには、シャンパンらしさがあっても飲みづらい品があるけれど、こいつはそうではない。この価格帯のシャンパンは欠点がいろいろ台無しにしている品もあるなか、こいつは概ねバランスの良い体裁をなしていて安心感があった。