北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2466】Boutinot "Bellefontaine" 2021

 
ベルフォンテーヌ 2021年 ブティノ
 
このワインは料理用に準備されていた赤ワインで、肉料理に際して抜栓と相成ったもの。品物としては安物だけど、グルナッシュ・カリニャン・シラーといった南の赤ワイン然とした品種なのできっと単体で飲んでも料理にも適しているとみている。
 
まず見た目。言うほど濃くはない。透明度もそれなりあるし、光に透かすとそれなりきらきらとする。色合いはあまり青側に傾かず、かといってレンガ~オレンジ側にも傾いていない。香りは、梅系線香。くぐもった煙たい感じが少しするのでなお一層、線香という比喩が連想される。
 
口に運んでみると、はじけるような果実味に穏やかめのタンニンと適度な甘味が伴っていて、香りよりずっとフレンドリーな路線。親しみやすく、ベーコンなどのグルナッシュありがち臭もきつくない。グルナッシュ臭がきつくないのはシラーが混じっているおかげだろうか? ビストロで肉料理にあわせるならこういうのでいいんじゃないかと思った。