www.vivino.com
このワインは、今ではあまり日本で見かけないルシアン・バロという作り手のシャトーヌフ。価格的にはそこまで飛びぬけていないけれども、同価格帯のシャトーヌフを20年以上寝かせられるかといったらとても難しい。では、このワインはどんな姿だろう？
まず見た目。ちょっと濁っているかもしれないまあまあ濃い色合いで、思ったほど赤茶けていない。香りは、初手では甘くて旨そうなフレンドリーな感覚がやって来る。シャトーヌフ的なくさみはここでは目立たない。
口に運んでみると、おおらか＆まろやか。とてもリラックスさせてくれるワインで、苦みはあまり目立たず、旨味がじっくりとやってくる。いや、これうまいな。シャトーヌフが柔らかくなるとこんなに穏やかになるのか。しばらくすると、ワインからけものっぽさ・腐った切り株っぽさが加わり、ちょっとトマトスープめいた雰囲気も加わり、味と香りの幅も楽しませてくれる。カリスマ的な作り手のワインと並べるときっと霞むのだろうけど、ボトルと面付き合わせてじっくり飲むならこういう品に勝るものはない。
