サンタ・デュック ジゴンダス ガランシエール
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このワインは、いつもニコニコ、おいしいジゴンダスをつくっているサンタ・デュックのもの。この銘柄とは以前にも対峙したことがある……と思ったら、前回は「ガランシエール」という名前はついていなかった。その時の印象はなかなかのものだった様子。
まず見た目。透明度が低く、黒っぽいワイン。赤茶色じみていて、いかにもジゴンダス!という感じ。香りは、ビーフジャーキーとユッケの中間みたいな肉っぽい匂いと、強い線香系の香りが最初にドカーンと来た。パラフィンや果実の香りをこれらが圧倒している。ローヌ的に「臭いワイン」と言ってよさそう。
口をつけると、そういった肉系の香りを押しのけて、キューっとした、グルナッシュらしい果実の風味が口のなかに広がった。いや、差し込んできた、と言い換えるべきか。どっさりとしたタンニンと、がっしりとした果実爆弾的なフルーツさ加減を伴っていて大柄。このあたりは、期待どおりの展開だけど、肉系風味のおかげか、どこかに洗練があるせいか、決してつまらないワインではない。
☆翌日は、沼のような匂いがもうもうとしている状態で始まった。肉の匂いも健在で、命の息吹を感じる。味は少し円やかになって、二日目のほうが総合力は上。いやいや、良いワインです。