北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1894】Prontovino Romagna Trebbiano Vino Spumante Brut 2017

 
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 このワインは、旅先で見かけた見覚えのない安スプマンテ。まあ、フランチャコルタやプロセッコではないスプマンテなんて量産型スパークリングワインの鑑みたいなやつでしょう、と思いつつ、知らないワインを飲むのはやっぱり気がはやる。こいつはエミリアロマーニャ州でつくられているとのこと。果たしてどうだろう。
 
 まず見た目。うん、色のうっすーいスパークリングワインながら、泡はこもこもとしっかり立ち上っている。スプマンテはこれぐらいでもう合格。香りは、軽いかんきつ系のフレーバーに加えて、残念ながら、ほんのちょっぴり葡萄生臭系の匂いが混じっているような気がする。キュウリみたいな匂いとでもいうか。でもスプマンテだから文句は言わない。
 
 口をつけてみると、意外に酸味が強くてびっくり。ちょっと強炭酸に近い、きっつい酸味で、既知の白ワインのなかではカンパーニャ州の白ワインたちに近いような、粗い酸味が押し寄せてくる。その点を除けば、かんきつ系とはいえ味の輪郭はまろやかで、この手のスプマンテにしてはふっくらとした飲み心地もある。もちろん重い飲み心地ではなく、軽っ!としていてそれはそれでお似合い。スペイン産の安カヴァのように金属系の風味がキンキンするのでなく、むしろ金属系未満のところで留まるような感覚が粗い酸味に伴っていて(これは、カヴァに慣れている人にしかわかりにくい表現かもしれない、あの安カヴァのキンキンの手前みたいな感じ)、これがまた飲み心地の一端を形成している。暑さの残る時期によく似合うスプマンテスプマンテなので、これで合格。
 
 

【1893】Bread and Butter Pinot Noir 2016

ブレッドアンドバター ピノ・ノワール 2016
 
 このワインも宴席でいただいたもの。以前に飲んでとにかく初心者でもさわやかに飲める赤ワインだと感じた、ブレッドアンドバターのピノ・ノワール。今回も、そんな調子なのか。
 
 まず色。クランベリージュースみたいな明るい色をしている。ピノ・ノワールでつくられているけれども、なんかやけに蛍光明るい。香りは、赤色果実系というか、サクランボを加工してつくったお菓子みたいな香りがする。森っぽさは、ほどほど。
 
 口に入れてみると、想定していたよりはタンニンがある。口当たりも思ったよりちゃんとある。とはいえそこらの赤ワインよりはよほど軽く、よほど飲みやすく、なにより果実味がはちきれんばかりで、素直に飲ませてくれるところがある。赤ワインらしさがまだあるけれど、赤ワインのなかではやっぱり飲みやすい。ぴちぴちとしていた。
 

【1892】Bread and Butter Chardonnay 2017

 
ブレッドアンドバター シャルドネ
 
 このワインは、以前に呑んだことのあるブレッドアンドバターの、一年ヴィンテージが異なるもの。でもカリフォルニアワインだから一年ぐらいヴィンテージが違うからといってどうってことはないでしょう。
 
 まず見た目。ちょっと黄緑色がかっているかもしれない、黄色っぽい白ワイン。もうほとんど黄ワイン、と言いたくなるような。香りは、初手からクッキーとかナッツみたいな匂いがバンバン来る。あとバニラ。このバニラは樽由来でしょう。すごく樽っぽい。
 
 口をつけると、酸味が控えめで、バターで炒めたナッツみたいな、それか、パイナップルとか南国果実か、そういうふっくら甘い風味が口のなかいっぱいに拡がる。あれっちょっと甘すぎませんか?でも自分はこういうの好きなので飲めてしまう。で、時間が経ってくると蜂蜜っぽいフレーバーが拡がってきて、ほんのり酸味も乗ってきてなかなか。今回、宴席で頂戴したんだけど宴席には似合うワインだと思った。
 

【1891】Domaine des 3Vallees Cotes du Roussillon Villages Tautavel 2015

 
赤:トロワ・ヴァレー[2015] コート・ド・ルーション ヴィラージュ トータヴェル
 
 このワインも、パーカーポイントが高めだった安ワインという触れ込みの赤ワイン。エリアはイタリア南西部、ワイン品種はシラー・グルナッシュ・カリニャンという濃そうな面子だけど、シラーもグルナッシュも自分の好きな品種なのでとりあえず飲めないほどひどいってことはない……はず。
 
 まず見た目。いかにも濃そうな、ブラックのしっかり入った赤ワイン色をしている。透明度は低く、やや濁っているようにすらみえる。香りは、梅系お線香+ベーコンに近いようなちょっと肉っぽい香りが漂っていて、グルナッシュ系らしい雰囲気。
 
 口をつけると、穏やかな飲み心地の後から、果実がグワーっとせりあがってくる。タンニンもかなり強い。ただ、どこかクリーミー&ミルキーな飲み心地というか、コーヒー牛乳っぽい後味を感じさせるところもあって手が付けられないというワインでもない。で、後味には苦みと力強い果実味と渋みがしっかりと残る。南仏系の濃いデイリー赤ワインに期待したくなるものをきちんと揃えてつくりました、といった印象。
 
 ※翌日は、コーヒーっぽさより果実らしさが前に出る展開。初日のほうが面白かった。

【1890】Motard Champagne Grande Cuvee Brut (N.V.)

 
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 このワインはお盆の時期に登場したシャンパーニュ
 
 まず見た目。ほのかなピンク~オレンジ色がかっていてピノシャンパンっぽい。香りは華やかなバラとさくらんぼの香りで、このタイプ(シャルドネではなくピノ系品種がメイン)のシャンパンらしい雰囲気。
 
 味は、やはりバラのフレーバーのしっかりした少し甘味のあるシャンパン。酸味や苦味よりも華やかさが前景に現れた、派手な現れかたをしている。後半になると漬物っぽさも帯びてきてしっかりした作りと感じる。良いシャンパンだったんじゃないかと思う。
 

【1889】Laurent Roumier Clos-Vougeot Grand Cru 2011

 
ローラン・ルーミエ クロ・ド・ヴージョ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 ちょっと気力が足りないので、久しぶりに気力を横溢させるようなワインが飲みたいと思い、こいつを選んでみた。これはとあるワインの人から「シロクマさんにはローラン・ルーミエがおすすめ。お手頃メーカーとしてはたぶん気に入ると思う」という言葉を受けて選んだもの。
 
 まず見た目。うっすらと赤茶色の、ピノ・ノワールとしてはちょっと濃いとみえる色。抜栓した時から、ときめくような甘い香りがあたりに充満して香りの点検に気持ちがはやる。香りは……チョコレートムース!その横に梅ジュース、それと、木の枝を引き千切った時系の精気がぐわーっとこみ上げてくる!チョコレートムースはたちまち濃い系のチョコレートへと変化していく。森の切り株もある。最初からそろい踏み。
 
 口をつけると、穏やかな飲み心地に思わず口がほころぶ。梅系の酸味もあるのだけど、少しざらざらとした舌触りにコーヒー牛乳のようなまろやかなコクがくっついていて非常に飲み心地が良い。かと思えば、後味には精気感とサクランボのかわいらしい果実味がじんわりと残る。2011年というヴィンテージのせいか、なんとなくアルカリ土類金属っぽい雰囲気が伴っているけれども、これも減点の対象になるようなものでもなく。
 
 飲み進めると、アルカリ土類金属っぽさが存在感を示してくるのだけど、「きつい」と感じるでもなく、舌触りはますます柔らかくなって非常に付き合いやすい。香りに桐箱も差し込んできて非常にいい。このワインには「濃さ」「重さ」をあまり感じなかったけれども、もとよりそんなものはブルゴーニュの赤ワインにはあまり期待していないものなので私はこのワインはいいと思う。2011年というオフヴィンテージだからかもだけど、こういうワインはいいと思います。
 
 ※翌日は、もう少し穏やかな性質のワインになった。非常になで肩で、それでいて昨日の香りの豊かさは残っている。濃さや重さを重視するのでなければ、これはアリだと思う。いいワインを経験できた。