北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1921】Zardetto Cuvee Brut (N.V.)

 
ザルデット ブリュット
 
 このスパークリングワインは見覚えがない。販売元のページに書かれている品種が興味深くて、「グレラ30%、モスカート15%、シャルドネ30%、コネリャーノの丘からのその他の品種25%」、つまりぐしゃぐしゃ。産地はイタリアはヴェネト州、どうやらこのメーカーはプロセッコも作っている模様。しかしこの混ぜ混ぜワインはいったいどんな品なんだろう。
 
 まず見た目。薄くて少し緑色がかっているようなスパークリングワイン。ヴェネト州のプロセッコではありがちな色ではある。泡は細かなものが速いスピードで立ち上ってくる。香りは、意外にもメレンゲ&トーストのような、まずまずシャルドネ系っぽい雰囲気がある。かといってこってりした香りではなく、どこか爽やかでグリーンなイメージの湧く香りがある。
 
 口をつけると、夏蜜柑みたいな、苦みを帯びた酸味がぐわーっと来る。その苦みの性質がグレープフルーツよりも夏蜜柑を連想させるところがあって、そのくせ香りのレベルではメレンゲ&トーストといった甘めのフレーバーが漂っている。この組み合わせ、いびつにかるかと思いきや、意外といけている。アルコール度数が11.5%と低いこともあってか、ざくざく飲めるスパークリングワイン。
 

【1920】Di Majo Norante Cabernet Sauvignon Terre Degli Osci 2016

 
カベルネ テッラ デリ オスチ 2016 ディ マーヨ ノランテ
  
 これも、モリーゼ州の見知らぬメーカーが作っている赤ワイン。品種は国司品種のカベルネソーヴィニヨン、どんなワインかあまり想像がつかない。いい意味で驚けるといいけど、はたしてどうなるか。
 
 まず見た目。これってカベルネ?というぐらい薄い色。あれっこんな濃さだったっけ?ただ香りのほうは杉の木、入浴剤系の香りがバンバンして若いカベルネという感じがする。煮豆のような香りもいい。ただ、やっぱりこのワインもなまぐさい何かが感じられる。以前、このメーカーのサンジョベーゼを飲んでみた時も、だいたい良いワインなのになまぐさい、ノイジーなにおいが混じっていたのだった。これもそんな感じか。
 
 口に含んでみると、穏やかな飲み心地のカベルネソーヴィニヨン。ボルドーの安赤ワインに比べると、太陽のような果実味がいっぱいにあって、ちょっと享楽的だけど陽気な飲み心地。イタリアワインはこれでいいよ、これでいこう!と言いたくなる。ノイジーなにおいのことさえ気にしないなら、これもお買い得なワインなんじゃないかと思う。ただワインというジャンルはまさにそのノイズによって値段が下がってしまうわけで、このメーカーは製法上のどこかで損をしているんじゃないか、とか思った。
 
 ※二日目。ちょっと漬け物っぽさが宿り、酸味が強まって「二日目のカベルネ」らしくなった。なかなか良い。ノイズさえなければ潜在力があるように思われたので、また日を改めて挑戦しよう。
 

【1919】Roncaie sui Liviti Menti 2017

 
ロンカイエ スイ リエーヴィティ 2017 メンティ
 
 このワインは、イタリア北東部、ヴェネト州ソアーヴェ地区の「隣」でつくられている変わり者ワイン。品種は本来ソアーヴェをつくるのに使用するガルガネガだけど、購入時は白濁してオレンジ白色のすごい色をしていて、コルクではなく王冠で栓がしてある。もう、普通のワインでないのは明白なので楽しみに飲んでみることにした。
 
 まず見た目。グラスに注いでみると意外に不透明というか、わずかに濁りが混じっている。上澄みを注いだつもりでも、発泡現象が始まって濁りが入り始めたのか。泡はフリツァンテだけあってコモコモと控えめに立ちのぼる。色合いはややオレンジ色がかった黄金色。カンテのエクストロなどに比べれば、それでも山吹色に近くはある。
 
 香りは、現代の製法でつくられたグレープキャンディみたいな、甘くてちょっと油脂っぽい、それでいてぶどうっぽさのほんのり漂うそんな感じの匂いがする。まあ普通のガルガネガ(ソアーヴェ系)とは別物ですね。漬け物っぽさもこみ上げてくる。オーガニック!
 
 ところが口に運ぶと意外に爽やか。こちらはガルガネガらしさ全開、ただしフリザンテだからかオーガニックだからか、普通のガルガネガ系に比べると後味の酸味がものすごく強くて、この酸味の余韻がなかなか長く、泡であることもあってシードルを連想する。それでいてワインらしさ、特に発酵バキバキしたワイン然としていてなかなか面白い飲み物になっている。二杯目を注ぐ頃には、発泡によってボトルのなかが不透明かつ濃い色彩になってきて、まるで「腐ったジュースの瓶詰め」みたいな雰囲気に。漬け物にビャクダンのようなオリエンタルなお香の香りも付け加わり、ますます面白くなってきた。これ、値段を考えたら楽しいワインなんじゃなかろうか。
 
 

【1918】Francescano Natura Assisi Crema di Limone

www.francescanonaturaassisi.it
 
 このワインログはもともと海外産の珍しいリキュールについてもレビューを書いていたことがあって、今回、久しぶりに地方色あふれるリキュールが手に入ったので載せることにした。これは「Francescano Natura Assisi」というメーカーがつくっているリモンチェッロのクリーム版。
 
 見た目は、肌色~オレンジ色、ややカフェオレに近いような白濁した色合いで、しばらく放置していたら少し沈殿が生じている様子だった。よく振っていただくことに。グラスに注いで香りを確かめると、レモンのはつらつとした香りとナッツを思わせるような乳脂状の濃い匂い。基本的にリモンチェッロらしい爽やかさは健在。
 
 いっぽう味のほうはほかのイタリア産リキュールでいえばアーモンドリキュールに近い、とにかく濃くてナッツ系油脂の気配が漂う風味。風味から察するにピスタチオやアーモンドが使われているんじゃないだろうか(リンク先をみると、ヘーゼルナッツとピスタチオのリキュールを実際つくっているとある)。レモンは風味付けといった感じで味は濃厚、ナイトキャップとしてちょっといただくのが正しい飲み方とみた。リキュールは全体的に「ほんの少し、寝る前に」が基本だと思うけれど、このリキュールは特にそういう用途に向いているとみた。寒くなるシーズンのナイトキャップとして、これから使っていこう。
 

【1917】Cono Sur "Bicicleta" Pinot Npoir 2015

 
コノスル ビシクレタ ピノノワール
 
 今回はチリワイン大手・コノスルの一番安いピノ・ノワールをいただくことになった。こないだ新世界産の安ピノを飲んだばかりなのでちょうど比べたいところだった。
 
 見た目はかなり薄い。そうか新世界のピノって薄い色だったのか。やや赤茶色がかっているけれども透明度が高い。香りは、アセロラ系に加えてなんだかえぐいやつが来る。あとコーヒー。これはコーヒーがとても強い。
 
 口に運ぶと、やはりコーヒー風の苦みが目立つワイン、そこにアセロラっぽい甘味を帯びた果実味があって、なかなか旨い。ただ、えぐいやつがなー。なんだろうこれ、木の枝の風味なのか、変なえぐみがある。それともテントウムシ?いやいや、テントウムシブルゴーニュでは時々あってもチリにはなさそうだし、これなんだろう。だいたいおいしいけれども、ピノとしては雑味があるってことになるんじゃないだろうか。おいしいけれども減点対象があるので、お値段相応といったところか。
 

【1916】Heidsieck Blue Top Monopole Champagne Brut (N.V.)

 
エドシック モノポール ブルー トップ ブリュット
  
 このクラスのシャンパンには時々お買い得な価格で売られているものがあって、今回、こいつを3000円ちょっとで発見したので保護。
 
 見た目はまずまず黄金色のシャンパン、少し泡が少なめかもしれない。香りは、青リンゴとトースト系がメインでシャンパンとしては爽やか系かもしれない。
 
 口に運ぶと青リンゴ。こないだのシャンパンに比べると相対的に爽やかと感じる。トーストやメレンゲ系のふくよかさを伴っていて、酸味や苦味よりも目立って親しみやすいできばえ。すいすいと飲めてしまう、それでいて重量感もそれなりあって、なんやかや言ってもバランスのとれた構成。気持ち良く飲めるシャンパンだった。いつもこれぐらいの泡を飲めたらどんなにいいだろう。