北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【3025】Domaine Michel Lafarge Volnay 1er Cru Les Pitures 2016

 
ミシェル ラファルジュ ヴォルネー プルミエ クリュ レ ミタン [2016]
※リンク先はヴィンテージは同じですが、畑はヴォルネ一級ミタンです。
 
続いて飛び出してきたのは、ラファルジュの一級。ただ、こちらがよく知っているラファルジュの一級ではなく、「レ・ピチュール」という聞いたことのない一級畑のもの。なんだこりゃ。フランス語のサイトを調べると、ラファルジュが作っていることは確かにみてとれる。こんなワインがあったとは。わかりました、やってみましょう。
 
見た目はさすがにユベール・リニエのモレ・サン・ドニシリーズに比べて薄い。でも香りは別物。こちらも香り高いのだけど、こちらには人をたぶらかすような、妖艶な雰囲気が漂っている。ちょっと赤系果実&ちょっとアセロラかな? で、口に運べばそこはコート・ド・ボーヌ! ニュイのワインに比べて下品という人もいるかもだけど、私にはこちらのほうが親しみやすく、カッコつけすぎていないと感じられる。ヴォルネは一級でも付き合いやすいことが多く、このワインも親しみやすいと感じた。がぶがぶ飲める価格ではなくなってきているけど、ラファルジュも整備しなきゃいけないなと思いました。
 

【3024】Hubert Lignier Morey Saint Denis 1er Cru Les Blanchards 2021

ユベール リニエ モレ サン ドニ プルミエ クリュ レ ブランシャール
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
だいぶワインが頭に回ってきてくらくらしてきました。ですがここで、同じ作り手のモレ・サン・ドニ一級が出てきます。見た目はほとんど変わりないけど、香りはこちらのほうがなんと控えめ。でも、それがかえって楽しみになっちゃうよね。
 
口に運ぶと期待通り。味のうちに、甘みの強い、親しみのある雰囲気がありつつ、ミネラル感や立体性という点でははっきりとこちらのほうがわかりやすく、雄大ささえある。ワインとしての格はこちらのほうは上っぽくて、でも甘みや親しみの点でこちらが上なのは熟成年数の違いにもよるのかもしれない。いずれにせよ村名格と一級を飲み比べて違いが印象に残る一杯となった。だからといって村名格が否定されるわけでもない。あちらはあちらで香料風味の香りがしっかりあって良かった。
 

【3023】Hubert Lignier Morey-Saint-Denis 2020

 
モレ サン ドニ ルージュ [2020] ユベール リニエ
 
さて次はモレ・サンドニ。さあ、このワインはどうでしょうか。
色合いは普通のブルゴーニュ色をしている。でも香りは立派なものだ。香水みたいな雰囲気がバンバン、香りの壺みたいに最高の香りがいきなり飛び出してくる。現代ブルゴーニュみのある香りだ。
 
口に運んでも、その香りの印象を打ち壊すようなものはない。うまいじゃないですかー! 安定感があり、だらしないところがなく、村名格のモレ・サンドニの仕事はきっちりこなしている。そこらの雑魚いブルゴーニュ・ルージュとははっきりと違った、格の違いを見せつけてくれた。
 

【3022】Benjamin Leroux Meursault Blanc 2021

 
ムルソー ブラン [2021] (バンジャマン・ルルー)
 
ラドワとほとんど同時に出していただいたのは、バンジャマン・ルルーのムルソー2021。バンジャマン・ルルーは昔から目をつけている作り手で、そのムルソーに出会うのはこれが初めて。いったいどんな顔つきだろうか。
 
色合いはちょっと緑色がかった白ワイン色で、ひとつ前のラドワに比べると緑色っぽさが勝っているよう感じられる。香りは、初手ではそれほどムルソーっぽくなくて、ちょっとクッキーの香りがあるけど、あとは北のシャルドネの香りかなーぐらいのもの。
 
口に運んでみると、意外にも酸味が前に出る展開。しかし意外とか言っちゃいけないのかも。バンジャマン・ルルーならこういうのアリかもしれない。先行するラドワと比較すると、ムルソーという地名にもかかわらず酸味はこちらが勝っているぐらい。2021年が酸味の勝ちそうな年だからおかしくないけど、でもさっきのラドワだって2021年、条件は同じだ。ってことは、バンジャマン・ルルーはムルソーでも酸味をかなり強く仕立てているってことだろうか。
 
しかし時間が経つにつれて、こいつがムルソーであるさまが明らかになってきた。このワインには少しこってりしたところがあり、なにより、栗羊羹の雰囲気が次第に色濃くなってきたのだった。蜂蜜クッキーでなく栗羊羹。ははあ、なるほどムルソー。この栗羊羹が愛しくて、いつまでも飲んでいたい気分だったけど、そういう時って、かえってワインがすんなりなくなっちゃうんだよね。おいしく飲んでしまいました。

【3021】Domaine Faiveley Ladoix les Marnes Blanches Blanc 2021

 
ドメーヌ・フェヴレ ラドワ レ・マルネ・ブランシュ ブラン [2023]
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
続いて登場したのは、フェヴレが作っているラドワ。ラドワかあ、赤ワインだろうと思ったら、こいつは白ワインだった! えー? どんなやつが来るの?
 
見た目はいわゆる通常の白ワイン色で、薄すぎず、濃すぎず。香りは蜂蜜クッキーやミネラル感などが前に出ているでなく、ごく平凡なブルゴーニュ・ブラン的雰囲気が漂ってくる。 で、口に運んでみると、意外にもこれがふくよかだった。ふくよかだけど南のシャルドネに流れ過ぎず、案外北のシャルドネらしい涼しさをこのワインは持っている。とはいえ、シャブリみたいにつんけんしているわけでもなく、このワインには懐の深さ、おおらかさが感じられる。ラドワの白をリストオンするのは結構勇気が要ると思うのだけど、このワインにはネームバリューのある産地の劣化コピーに堕するのでない個性というか存在感が感じとれて、なんと、次に出てきたムルソーと戦っても意外にみっともなくないのだった。格付けをこえるものはないとしても、北のシャルドネ、マイナーアペラシオンのシャルドネとみるなら、これはこれで面白いワイン。
 

【3020】Hathyr Millezine Blut 2012

 
アティ ミレジメ2012capella-inc.net
 
今日は、前々から気になっていたワインバーさんのワイン、そのオーソドックス路線を軸にスタートする感じです。初手は、ミレジメと銘打たれているシャンパーニュ。シャンパーニュのことはあんまりわからないけど、まずはやってみましょう。ヴィンテージは2012年。
 
色合いは黄色さを帯びたタイプのシャンパーニュ。これがスティルワイン用のグラスでサービスされた。よって、泡の出る具合はあまり観測できない。香りは、初手では私自身がまだ寛げていないためかちょっとわかりづらい。
 
しかし口を運べばシャンパーニュらしい酸味とミネラル風味がどっしりあって、当然ながら口当たりは良好。いいシャンパーニュだなあ。普段、安いやつばかり飲んでいる人間にはありがたい品です。これはブランドブランかな? と思ったら少しピノ系品種も混じっていることをお店の方からうかがった。後半、やけに植物エキスが濃厚になって驚かされる場面もあり、面白かった。単にシャンパーニュの典型を飲んでいる以上の何かが後半でぎゅっと飛び出してくる瞬間があったのが良かった。