北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【3012】Bread & Butter Chardonnay California 2024

 
ブレッド & バター シャルドネ 2024
 
まず見た目。ちょっと照りのある黄色いワインだ。シャルドネとして矛盾しない。香りは、バターとバニラとクッキーが力いっぱい香ってくる。わっかりやすーい!
  
口をつけると、酸味の少ない、ちょっとローソクみたいな風味を伴ったリッチ・シャルドネのお出ましだ! ここにはクッキーや蜂蜜やバニラやバターがたんまり入っているので、酸味の乏しさは実はあまり気にならない。だって「ブレッドアンドバター」だからね! してみれば、このワインはタイトルで既に勝っているといえる。酸味の少なさやワインの膨らみを問題視する気になれないからだ。とはいえ、最低限の酸の乗りは確保されているのでそこまでだらしないワインに陥っていないのも好感が持てる。いいじゃないかー! ワイン初心者にはいいワインであると同時に、ちゃんとワインとしてもおいしい。
 
※翌日。冷蔵庫から出したばかりだと、このワインの新世界的な風味が強まってあまり個性が前に出ない。そこで少し温度を下げてみると、「ブレッドアンドバター!!!」って感じになった。よって、このワインを楽しむコツは温度を冷やし過ぎないのが最適ってことだと思う。ぬるすぎてもうまくないので、温度をうまく管理しよう。
 

【3011】Gulfi Valcanzjria 2024

 
グルフィ ヴァルカンツェリア 2024
 
ちょっと涼しい時期もあったけど、やっぱり夏は暑いのです。その暑い日々にふさわしい白ワインが急にほしくなって、白羽の矢が立ったのはシチリア産白ワインのこれ。シャルドネが混じっていたりして決してシチリア土着の伝統品ってわけじゃないんだけど、これ、おいしいんだよね。2年ぶりぐらいの対峙。 
 
色合いは白ワインとしては標準的な、ちょっとレモン色がかったぐらいの感じ。香りは、えらくシャルドネっぽいなあ。……と思ったら、つかさずヨーロッパのホテルにあるような石鹸の香りが力強くこみあげてきた。
 
口に運ぶと、シャルドネらしい蜜の雰囲気がありつつ、意外にだらしなくない。酸味が決して強烈なわけではないけれども、例の、石鹸みたいな風味がワインに引き締まった感覚を与えている。この香りがこのワインのキモなんじゃないかなー。じゃあ、この石鹸みたいな要素はどこから来ているのか? シャルドネ以外だよね? で、ウェブサイトで確認してみると、ここにもカリカンテという言葉が! やっぱりシチリアはカリカンテなのかなあ? でも、不思議なことにグルフィのカリカンテにはここまでポジティブなかたちでヨーロッパ石鹸の風味は前に出ていないのだった。じゃあ、ブレンドの力だろうか? このあたり、ちょっとわからないな。もう少し別のメーカーのカリカンテをやってみるしかあるまい。
 
※翌日。少しダレたところはあるけれども、うっすら石鹸が残っていて楽しくはある。シャルドネ風味はちょっと南のシャルドネに流れた感じはある。
 
 

【3010】Rathfinny Estate Vintage "Classic Cuvee" 2019

 
ラスフィニー ヴィンテージ クラシック キュヴェ 2019
 
このワインは、前々から試そうと思っていたイギリス産のスパークリングワイン。イギリスにはシャンパーニュとまったく同じ土壌の場所がけっこうあって、地球温暖化のためにスパークリングワインが製造できるようになってきている。これはそういういきさつでつくられるようになった品。となれば、シャンパン互換性能がここでは問われることになる。果たしてシャンパン互換品としての性能をみせてくれるだろうか。
 
シャンパングラスに注ぐと、色合いは中庸、泡はちょっと少なめながら細かなものががゆっくりとたちのぼってくる。香りは初手ではあまりわからず。
 
しかし口に入れると、酸味がきりっと!苦みがごわっと! ミネラルの程度は轟くほどで、そんじょそこらの安シャンパーニュではまったく太刀打ちできないほど。金属的な緊張感もしっかり備わっている。テクスチャもかなりなめらかで、甘味や金属感と一緒になってこのワインの豊かな余韻をなしている。上顎あたりに、もこもことしたクリーミーな感覚が伴うのも良い。そこらの安シャンパンよりはずっとバランス良く、リッチで丁寧、もちろんすごくシャンパンっぽい。少し飲み進めていくと青りんごやオレンジジュースのような柑橘のニュアンスも前に出てきた。もちろん、それが悪いって気はまったくしない。とにかくうまい一本、かなりいい線をいっている。
 

【3009】M.Chapoutier "Belleruche" Cotes-du-Rhone 2024

 
M.シャプティエ コート・デュ・ローヌ ベルルーシュ ルージュ
 
見た目はごく普通に濃い赤ワインで透明度は低い。香りは、梅ジャム系というよりインク壺系。シラーが強いんじゃないかなこれは。ベーコンのような、安グルナッシュ系はあまりしないとみた。
 
口に運ぶと、きつくてすーすーする酸味の強い展開。ここにもベーコンの存在感は乏しい。シラーだよ、これはきっとシラーですよ。タンニンは予想していたよりもやわらかく、カフェオレ系のニュアンスにもインキーな雰囲気が伴っている。ところがこのワイン、ウェブサイトに見に行くとけっこうグルナッシュが混じっている。っていうよりグルナッシュ主体ときたもんだ。じゃあ、これは風味をコントロールしているの? 価格帯に比して背筋は伸びていると思うので、意識的にすっとしたワインに仕上げているんだろうか。でも、今日の夕食はキムチ鍋なので中途からはあまり考えずにいただいてしまいました。
 
※翌日も、意外にだらしなくない、シュッとしたフランスらしい濃い口ワインだった。これぐらいの価格帯でもフランスらしさがあるっていいことだと思う。
 

【3008】Villa Maria New Zealand Riesling Marlborough 2025

 
ヴィラ マリア プライベート ビン マールボロ リースリング 2025
 
今日の夕食はサザエのつぼ焼き、サザエご飯、それからイシモチの塩焼きなどシーフード全開。シーフードにあわせるワインは、ニュージーランド産のリースリング。
 
見た目は少し緑色がかった、あまり濃くない白ワインの色。香りは、アルザス産ほどではないけどオイリーな部分もあり、花畑のような芳香もしっかり。
 
口に運ぶと、酸味が鮮烈! 甘酸っぱくて、背筋がぴんといていていいですね! みっともなくなくて、香りも豊かで、がさがさした飲み心地じゃない。サザエなどの磯料理とも良い相性をみせる。すっきり・さっぱり・芳香であることが磯料理を大きく助けていると思う。やっぱり料理あってのアルコールだなあ。
 
※翌日もリースリングの良い面、特にグリーンな印象が前に出ていてうまかった。

【3007】Chateau Saint Bonnet Medoc 2015


※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、家の整理をしていたら唐突に戸棚の奥から姿をあらわした、シャトー・サン・ボネの2015。2016は我が家の量産型ブルジョワ級ワインとしてリピートしまくったけど、2015はいつ買ったのかちょっとよくわからない。ただ、2015もこれはこれで当たりヴィンテージとして名高くはある。いい加減な環境でいい加減に保管していたので老成していたり、枯れきっていたりするかもしれない。まあいいでしょう、やりましょう。
 
まずコルク抜栓。いい色のコルクで香りもバッチリだ。ワインそのものの見た目はすっかり赤茶色くなっているけれど透明度は低い。枯葉の山、紅茶のようなニュアンスが前に出てきていて、そこに漆喰の香りなども混じる。古酒って趣がある。
 
口に運ぶと、タンニンがじつにこなれていて、古酒のいいところ全開。それでいて果実の感覚も残存していて、コクもたっぷり、いいところで帳尻がとれている。やっぱりこのクラスでもボルドーはちゃんと熟成するし、熟成するとそれらしい姿になるんだね。いいものをいただきました。
 
※翌日もうまかった。2016に比べると少し乾いたニュアンスがあり、それは枯葉の山みたいな雰囲気とも合致している。2015もアリだったんですね。ただ、もう入手するチャンスはないだろう。