北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2325】 Maison William Fevre Chablis 2019

メゾン ウィリアム・フェーブル シャブリ 2019
 
このワインは、うちでは定番シャブリになっている、ウィリアム・フェーブルのメゾンもの。外飲みでこれがリストにあったものだから、暑いしじゃあ飲むかって感じで選ばれた。
 
色はシャブリらしい、うすいレモン色をしている。香りはいきなり米ぬかフレーバーが強い。それと花畑。爽やかだ。口に運んでも印象は変わらず。メゾンものはドメーヌものに比べるとツメが甘いとしばしば感じるけれども、外飲みだからかあまり気にならない。さっぱりとした口当たり、レモネードのような味わい、でもって米ぬか。ミネラル風味だって一応あるし、今時のシャルドネとしては細身だ。暑い夜の外飲みとして十分な役割を果たしてくれた。夏にシャブリを飲むなら、こういう細身系か、いっそチリ系なんか飲みたいかも。(……といいつつ、結局ムルソーやそれに近いつくりをまた手にしてしまうのだ)(とにかく白ワインのうまい季節には違いない)
 

【2324】Chateau Clos Rene Pomerol 1996

 
シャトー クロルネ 2018
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ポムロールでつくられた20世紀のワイン。ポムロール、ちょっと高いラインからスタートするけど買えばだいたい当たりなので信頼しているけれども、系統的に飲んで理解するのが難しいので、正直よくわからない。でも、わからないなりに喜びや感動が待っているのはポムロールのいいところ。こいつはどんな感じだろうか。
 
まず色。とにかくごつく濃い。ブルゴーニュ赤の後に見ると真っ黒だ! 香りは……うっ……鉄砲漬けだ。漬物は漬物でも、かなり濃いやつ、くせのあるやつ。もう熟成ワインの熟成やりまくったらこうなった感がすごい。キノコとかも感じられるけれども、とにかく、この漬物っぽさの濃さ・すごさが桁外れ。口に運ぶと、やや酸味のある、包容力はそれほど高くない感じ。まあ、とにかくこのワインは香りでぶっちぎっていて、味については細かいことを言う気がしない。飲み進めるうちに、古いタンス、古い桐タンスを飲んでいるような気持ちになってきた。こう書くと何がいいのかわからない人にはさっぱりわからないかもだけど、熟成ワインのありかたとして、古い桐タンスってのは褒め言葉であり、この香りの方面としては、このワイン、完成していると言わざるを得ない。
 
それにしても、現行ヴィンテージで5000~6000円のワインにもかかわらず、熟成を達成した時の香りのクオリティは10000円をぜんぜん越えてくる、この熟成可能性の豊かさはどうだ! ボルドーの中堅って、こうなんだよね。もし地下室があるなら、このクラスのボルドーやブルネッロを大量に保管しておけば、さぞかし幸せだろうけれども、地下室なんてないので、こういう完成した熟成は自分の家ではどうすることもできない。
 

【2323】Bachelet Monnot Bourgogne Blanc 2016

 
バシュレ・モノ ブルゴーニュ・ブラン 2017
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、バシュレ・モノが作っている白の平格ブルゴーニュ。見た目は薄い金色で、平格の白ブルゴーニュとして矛盾しない感じ。
 
香りは、なんと、初手でマッシュルームが迫ってきた。この若さ、このクラスでマッシュルームとはいったいどういう造りなのだろう? そのマッシュルームが、ともすればメロンなど果肉系の、トロピカルなシャルドネに傾きそうになるのだけど、こいつは踏みとどまって、ブルゴーニュの白ワインなんだぞ!と主張してくる。果実になんというか、溌剌さがあって豊満に流れ過ぎないのだ。それでいて甘いクッキーのような香りが混じるのも◎。このメーカーの現在の価格帯からいって、期待できる筋かもしれない。近い価格帯の、フランソワ・カリヨンあたりと飲み比べをやったら面白いかもしれない。
 

【2322】Domaine Ramonet Bourgogne Rouge 2012

 
ドメーヌラモネ ブルゴーニュルージュ 2017
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、シャサーニュ・モンラッシェで白と赤をたくさん作っている名門・ドメーヌラモネの赤ワイン、そのベーシック品。とはいえ、ここのワインも値上がりしていて、現在、このクラスのワインが昔の一級ぐらいの価格で取引されている。で、今晩は何年振りかわからないぐらいにラモネの赤ワインを飲んでみたのだった。
 
まず色。あれれ暗いぞ? そういえば、昔飲んだラモネもブルゴーニュ南部(コート・ド・ボーヌ)のなかでは暗めだった気がする。香りは黒系果実に苔の生えた切り株系。この時点で、昔飲んでいたラモネの一級を思い出させるところがあった。
 
口をつけてみると、骨格のしっかりとしたワイン。これは苔の生えた切り株というより、苔の生えた材木みたいだぞ? 酸味があり、その酸味にニュニュっとしたところがあるのは2012年ヴィンテージ風といったところか。だから酸味があっても酸っぱくてかなわない感じではない。で、いまどきのブルゴーニュ赤としては異質なほど角ばっていて、しかし、その角ばり具合がかつてのラモネを鮮明に思い出させる。
 
そうそう、この感覚が当時の自分の好みではなかったのだった。当時の自分は、もっとしなやかで女性的なヴォルネに魅了されていたから。ヴォルネのなかでも、しなやか……というより少しナヨっとした品ぐらいがツボだった頃にラモネを飲んだから、飲まなくなってしまったのだった。けれども今飲むと、こういうのも結構良い。許せる。というより面白い。また、ラモネはラモネのままだったのも、それはそれで嬉しいこと。すっかり一流メーカー然とした価格になってしまったけれど、機会があったら飲んでみたい。
 
 
 

【2321】Minini Terre Avare Primitivo IGT Puglia 2019

 

 
このワインは、プーリア州でつくられているプリミティーボ(カリフォルニアでいうジンファンデル)。このミニーニというメーカーは「プリミティーボ IGT」という安いタイプと「プリミティーボ ディ マンドゥーリア DOC」という地名の入った格上のふたつを作っている模様。で、これは前者の低コストタイプ。
 
ボルドーグラスに注いでみると、なんとも濃くて、黒々している。僅かにこげ茶色がかっているかもしれない。香りは、煮豆のような香りがつんとして、それからアルコールくささがわあっと立ち上ってくる。なんだか酒臭いワインだな、もちろんワインだって酒なのだけどアルコール臭が強いと今日は感じる。あと一瞬、くさやのような香りがしたような……気のせいかな。
 
口に運ぶと、濃くてタンニンふさふさの果実味。香りの酒臭さに比べると、口当たりは穏やかで、良い意味でふっくらとした飲み心地で、過剰な果実味に辟易するかと思いきやそこまででもない。特筆すべき長所が感じられるわけではないが、出来の悪い、不格好なワインというわけでもない。アルコールっぽさが強い点を除けば与しやすい赤ワインだ。
 
※二日目。なんだか森の香りが強まってきた。こうしてみると、もともとそれほど甘味で押すワインではなかったのかも、と思う。初日も二日目も、どちらの顔もそれなり面白い。
 
 

【2320】Castello Rueda Verdejo 2019

 
カステロ ルエダ ベルデホ 2019
 
この白ワインは、スペインでつくられているベルデホ種のもの。基本、ベルデホはスペインの白ワイン品種としては手堅く、それでいて安いってイメージがある。今回、料理用白ワインに半分回す前提でこれを飲むことにした。
 
まず、色。思ったよりも金色チックな色をしている。まっしろしろではない。香りは、初手では落雁のような、なんだか和菓子っぽい甘い香りが目立ったけれども、すぐにその下から柑橘の予感がおずおずとせりあがってくる。このワイン、和菓子っぽさは小手先で本態は柑橘ではないか。
 
口に運ぶと、意外にもリンゴがきた。柑橘よりも林檎を思わせるぞ。イコールではないけれども、シャンパン系列のシャルドネにありがちな林檎っぽさだと思ったりもする。林檎の芯のような苦っぽさまである。酸味はしっかりしているけれども、これ糖度が高そう。少し飲み進むと、リンゴの芯っぽさ、苦みが少し前にでてきてうざったいと感じる。でも飲めないほどじゃない。たくさん飲みすぎるとしんどくなりそうだけど、比較的少量を飲むぶんにはそう悪くない感じ。残ったものは料理用として活用される予定。